続々:ワンストライク・アウトな社会。

By | 2009/07/02

まあ、ここ数年ずっと言い続けてきていることだけど、どうして本質に関係ないところでやっかみにも似た批判で、資質云々を言う人が出るのだろう。

政治資金云々の話は本質的には利権誘導がどうか、というその一点に尽きるけど、ただ、支持層と利益団体は重複するのが常であると思う。だからこそ建設会社は特定の政党を応援し続け、その結果財政投融資を含めた特別会計をGDPの50%以上にもふくらませる結果となった。しかも民営化してしまえば入札・選定の透明性も不要という言い逃れまで準備。そこに税金投入というわけのかわらない体制を民営化の中で作ってしまった。

小生は比較的上手く行ったJRですら、特定政治団体の繋がるのある労組の組合員中心に、新会社に不採用とした割合の不公正さに納得がいっていないし、その裁判に15年も20年もかけるこの国の司法制度に疑問を持っている。

しかし、多くの人は民営化こそが錦の御旗で、第3セクター批判という形でより単純民営化を推進することに雪崩を打っている。民営会社が行ったことが今回の金融不況の一因であることには no questions asked. ゆうちょ銀行の保有資産があれば、かなりのことが出来るはず。

まあ、そういう単一的な見方にさせたいのは、何か意図があって、その中で体制やシステムを作りたい人の意識があるから。その中でどう立ち回るかは名目上であっても主権在民、国民次第。この国はどこかの依存している国と違って、投票結果まで盗み取らない。2004年のその国の中の某選挙管理委員会のように(メディアのリカウントでは1州の結果は選管発表とは逆に200票余野党候補が上回った)。

まあ、それはさておき、その国の歴代の「代表者」のように potatoの綴りが分からなかったり、いいそこ間違い大会を繰り広げても、ギャグで済ます余裕が欲しい。それは統治能力とは関係がないし、実際、ここでもそれについては批判しなかった。恥ずかしいことではあるけれど、この国でも珍しいことじゃない。

なのに、本質的はないところで、批判キャンペーンを展開する。
そして、そのアウトではない筈のストライク一つで、アウトを宣告させようとメディアが煽り、国民も巻き込まれる。でも巻き込まれる国民も同罪。主権在民なのだから。そしてくだらない批判を予算委員会で与野党ともに繰り返す。それでも彼らは我々の代表だ。サッカーやバスケットの代表が例えくだらなくても、国民全体で見ればとても支えちゃいないし、興味もないのだから、そのスポーツに対するマスで見た国民も同様なのと同じこと。

裁判所は意外にもまともなようだ。
先日から飲酒運転の免職について取り消しを求めた訴訟での処分取り消しの判決が多数出ている。「免職は過酷」であるというのがその理由だ。

ところが交通事故数を減らすこと(官僚の中には本当に「ゼロにできる」と信じている人がいらっしゃるようだ…と堺屋太一さんが御堂筋パレードを始めた時の警察の折衝で書いてらしたのを目にしたことがあるけど)のために、1件の事故を元に1億2千万人の処罰を変更させるような事案が目に付く。その過剰なPRの為に警察の記者クラブが使われてはいないだろうか。そして、私刑が始まる。

ただ、そのプロセスの透明化・普遍化をしなければならないのに、が一時が万事で突っ走る。子供の移植だと言えば、裁決になるまでは海外へ行き移植に失敗したお子さんのニュースだらけ、一方衆院を通過した途端、逆に親の意思で大脳の機能はほぼ止まっているお子さんが脳死とされないかどうか、不安に思う親のことを取り上げ始める。

バランスの無さ。

国民にそれを考える時間の余裕がないのか、
それを簡単に考えることで、楽な結論に導きたいのか。

失礼かも知れないけど、カルトに填りやすい国民性なのかも知れない。
世の中を簡単に見せてくれて、判断基準を一つにしてくれる何かを求める。ただ、その背景を考える教育を受けてはいない。

ロッキード事件から、この国は何かを失ったんだろうね。

ドル依存経済からの脱却を政策とし、その瞬間、訳の分からない人の証拠(しかも証言)で流れが決まってしまった、あの事件。あれでも国民はなにかを塞がれてしまっていたのかも知れないね。それも日本から情報は出ず、あと10年ほどでアメリカの公文書の開示で明らかになるのかも知れないけれど。

そして、それから30年後、アメリカに頻繁に行ってた時に感じたのは、既に日本行きの飛行機に乗っている商用のアメリカ人には、東京以外の日本は「パッシング」の対象だったこと。アジアへのゲートウェイでしかなかったこと。

当時から日本の首相がテキサスにいながら、CNNでは何も取り上げられなかったのに、日本ではさもかの国の大統領と親密につきあっているかのように報道されている様が、タフィ・ローズのシーズン本塁打日本タイで「世界の王」に並びながら追い越せず終わったことが、仰木彬監督の一旦退任の胴上げの様子と併せて、ESPN Sportscenterで流れていたことと併せて印象に残っている。

さらにそれからたった10年も経たず、アメリカでは日本の政治・経済が話題に出ることがより少なくなったこと。

それをあまりにも理解せず、些末なことにたけていると、本当にプエルトリコ扱いになっちゃうかもね、なんて感じているけど。

何のためにワンストライク・アウトな判断基準が広がっているのか、もう少しよく考えないと、いけないんじゃないかなぁと。
それは本来の責任を取るべき人が、目くらましをするための措置だってことなんじゃないかなと。