2012衆院選を、比例の各党の「有権者占拠率」より考えた。

By | 2012/12/18

率直に言って、高揚感が消えた選挙だった。
選挙前から、ある程度想像がついていたというか、それを唯一裏切ったのが、維新が第2党にならずホッとした、ということでしかない。

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投票率は10ポイントも下がり、自民党の比例での得票数は前回と変わらなかった。
民主党は主張を変えて、現実主義政党に変化したことは悪くなかったが、その変節は公約とは異なるものであったので、自民党との差異がなくなった。
よって、改革の担い手ではないと判断され、大きく議席数を落とした。
未来の党も同じくである。主張が受け入れられるかどうかより、前回の選挙で民主党で通った人が、出来ないことに対する説明責任を果たさなかったことの結果である。

今回の比例代表の票数を得票率と乗じて記載したものが以下の表になる。

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(総計は100にならない、無効票があるため)

これを見ればおおむねの傾向はわかる。

自民は基本的に変わっていない。一部投票者が足を向けなかったり、他党に投票傾向を変えた可能性はあるが、出入りはイーブン。

民主が29%から9%に下げている。それより前に社民の下げにも注目すべきだろう。

社民は当初民主と連立であったのが離脱した。それに対する影響もあったことが想像される。
それが投票に行かなかったり、未来に回った可能性もある。

未来は民主との議席比(1:4)を考えれば、もともと民主であったのだから健闘したと言える。下げ率を低かったのは社民の票もとったのではと思われる。

民主に前回投票した有権者は、ざっくり言って民主・維新・みんな+未来・非投票に3:3:1:3という形で流れたのではないかと見える数字かなと。

まあ民主→維新というのは、経済・外交という本来主幹たる政策を評価しているのではなく、単に「変えてほしい」というだけのニーズが多かった、ということで、それが前回の有権者の2割強という大きな数を占めており、おおむね民主に流れた、ということを示している。まさにぼんやりとした改革のイメージであったといえる。

それをはっきり途中まで見せていたのが維新であって、結果終盤以降ぼけ始めたというのが、伸び切らなかった原因でもあり、改革という名前の復古を齎さなかった分、個人的には安堵した、というのが正直なところである。

ただ、この有権者の1/4を占める投票行動に移る意図の強い有権者の集団の、ぼんやりとした改革のイメージ、というのが選挙結果を大きく変えることを、この3回の衆院選は、小選挙区という加速要因を含めて示してきた訳で、まったく厄介でもある。そこには正直なところ右や左というものではなくて、現実的な変革の実態ではなくイメージだけあればいいというのが全く厄介なことではないか。

ということをぼんやり考えたのである。
マジメに考えている人間の投票行動など、それほど変わらない、ということも併せて考えれば、そういうイメージ選挙になるのはやむを得ないのだろう。

と改めて感じた衆院選でした。

–17:42追記

2005年を追記したものを添付する。自民党が必ずしも党勢を伸ばしていないことを示している。

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