bjリーグの会見内容の「事後修正」に見る、全国メディア露出が少ない理由。

By | 2014/07/19

2014年7月17日、JBAとNBLとbjが集まって共同で記者会見を開き「統一リーグ創設に関する記者会見」を開きました。(全文は>BasketballNavi Facebookページ参照)

それを受けて報道はたとえば
報知の「男子の統一リーグ、完全プロにこだわらず」のように、産経、神戸などで「bjが譲歩」(神戸)などのスタンスで報道されました。

ところが、これを受けて、19日にbjリーグは以下のステートメントを発表しました。

統一プロリーグについて」(2014/7/19)

「bjリーグでは、全チームがプロチーム形態である『統一プロリーグ』であることを前提として話し合いに参加しました。企業チーム形態が参画できるリーグはプロリーグとは言えず、話し合いに参加する前提が覆ってしまいます」

うーん、この種のことが実はbjが全国メディアに出にくくなっている理由の1つでもあるのですが、それは後述します。

まず、状況から言えば、記者会見の上記全文を見る限り会見上では

    深津氏(JBA)が「全チームが参加可能な『プロ』リーグにしていきたいと思っております。従って企業型もクラブチーム型も両方が参加可能な形態をと考えております。」と発言、

    そのあと記者会見中で、チームの参加のための枠組に関して河内氏(bj)が「そういう意味ではチームの皆さんが「こういう事あれば」参加できるのではないかという意見を出してもらって、見出していくことになると思います。チームの代表にも参加いただいている訳ですから、活発な良い意見が出て、模索出来るのはないかと思います」と回答。

    そのあとの囲みの取材ではほとんどが河内氏に取材が集まったといいます。(その中でなんらかの言質がある(ない)可能性もあります)

ただ、会見中、深津氏の発言を否定していないという時点で、基本的には肯定と取られます。

その上でのステートメントではありますが、そのステートメントは、少なくとも公式サイト上には、それまでの取り組みについてなどの言及を一切せず、いきなり上記の書き出しという、一般的な日本の組織の書面の作成方法としては、いささか非礼な形態をとっています。まあ、それは別問題とします(ここもbjは各所に形式上敬意を払うべきです)。

実は記者会見で言わず(事実上の黙認)、後で修正というような事例については、実際にはメディアにとってはいい気分のするものではありません。実際に先の報知には、19日のステートメントを受けての記事は以下のようなものです。

報知「【bj】統一リーグへ完全プロ化要望の声明発表」(2014/7/19)

「日本協会の深津泰彦会長は17日の記者会見で、ナショナルリーグ(NBL)の企業チームに配慮して設立当初は完全プロ化にこだわらない方針を掲げ、bj側も理解を示した。しかし、声明では『こだわりを持って話をしているのはプロという部分であり、バスケットボールを産業としていくことが必要と考えている』との姿勢を示した。

要するに、見解を「修正した」かのように取られてしまい、記者会見の発言があっても「立場が実際にそうかぜい弱」に取られてしまうという危険性があります。
(問題はもう1つあって、深津氏が事前協議していない内容を言及したかどうかですが、それはまた別の話とします)**

これはメディアリレーションとしても正しい方法でないと思います。
また何故即座に対応しなかった(当日を0日として2日目)、という点も不信感を呼びます。
こういうことは、bjリーグに取って、非常に残念ことです。

こう書くのも何ですが当方はNBLのファイナルには行かず、bjのファイナルに行きましたし、面白かったですし、過去一番盛り上がった大会でしたし、特に「決勝」は盛り上がりも内容も素晴らしいものでした。

でもとあるスタッフの方から「多くのメディアの方にお越しいただいてるんでしょう?」と伺っても、「それでも全国メディアの方が来てくれないんですよねえ…特に今日(土曜)はNBLの3戦と重なりましたし…4戦まで行くと本当に望み薄いです」と仰っていました。

どうしてなんだろうねえ、と思って、その後にいろいろ関係筋の方とお話したりすると、「いや、やっぱり、bjリーグが言うことを間に受けてその通り記事にして、実際には違ったりすると、メンツを潰されたと(特に全国大手メディアは)感じるみたいですねえ」という話をあちこちから伺いました。

例えば経営規模とか、例えばチーム毎の収支や経営状況とか(初年度「全チーム黒字」と喧伝して、実際にはほとんど親会社の補填がなければ赤字)、観客数、戦力均衡のお題目…とか…まあいろいろ実際に書かれていることが正しくないことは良くあって。

ただ、ローカルメディアに出る場合は合っているんですよね。多分実際に長い時間をかけて取材されているからなんだと思いますし、ローカルは育てる気がある部分が大きいのだと感じることもあります。でも、全国メディアは取材にもさほど時間を割いてくれているようには(残念ながら私達には)見えませんし、それがそれらのメディアに取っての、この競技の現時点での価値そのものだと思います。

その中でそういう信頼関係が壊れるようなことがあると、また遠のく。広告を入れて枠を取っているメディアだけがこっちを向いてくれる。

今後についての見方によっては虚勢も必要なのは経営としては当然なのでしょうが、現実に嘘をついてはいけませんし、表し方もあるような気がします。つまり、プレゼンテーションの問題。記者会見対応でそれが起こってしまったのだと私は感じました。また、今回のリリースの文面からは、bjリーグのガバナンスの問題を指摘されても仕方がないと思います。結果的にせよ。そこから学ぶ必要があると。

大事なのはメディアへの見え方を含めた誠実さと、そのアピール方法だと思います。
今一度、そういうことを含め、bjリーグには、意識の変革が必要なのだろうと思います。

もちろんJBA/NBLについても、同じように思った、そんなリリースでした。

**の()内 2014/7/19 22:08追記