2003年の出生率:1.29

By | 2004/06/10

2002年の1.32から、更に低下して1.29になった、と厚生労働省から今日、発表がありました。もっと酷い話もあって、日本が集約された形の東京では、2002年の段階で、1.00。女性が平均1人しか子供を産まないという状況で人口の著しい自然減少が始まっていると言えます。(流入増で隠されている。2.1を割ると人口減少が始まると言われる。)

要するに、子供無しの方が「自分らしい」生活ができるという裏返し、なのかも知れません。これは年金の想定している「1.32」を早くも割り込んだことを示し、年金受給開始時点では保証された「50%」から、年々減っていく割合を加速させる要因になります。

要するに小泉さんは、今度の「改革」で「国庫だけ」が「100年安心」になったことを示しています。皮肉にも税金が5兆円程度最終的に注入されたことになるであろう新生銀行は、個人資産だけで豊かな老後を過ごすには、月28万円の余剰資金を毎月貯蓄することが必要、と宣伝し始めています。(マイケル・ムーア曰く、「恐怖による生産」)

小手先の改革では、国民の問題は解決されないことを示していますね。
出生率低下は、子供を産むことが意味をなさない社会、つまりは、人間としての生物の意義を無くすことなのですが…相変わらず対策はないようです。

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