プロテクトを巡る解釈(合併問題)

By | 2004/06/24

野球協約上には、こんなことはどこにも書いちゃいないのですが、合併に伴って、単純に選手を一旦雇用し、その後解雇する「最強チーム」を作ることが、まあ、ご存じのチームのオーナー氏より上がりまして、その結果、ウェーバー(下位チームから指名)で他のチームが救済分としてピックアップする、ということがまかり通りそうな勢いです。

「うちらに救済を依頼するのだから、当然」とはそのオーナー。

でも規約には、80人まで登録選手を拡張するとあって、それ以外の規定はありません。規約にない事項を巡っては、江川事件の時の、「どっかのチーム有利」の裁定を思い出しますが、今回も同様のようです。

またプロテクト選手はその「どっかのチーム」オーナーの「5人~28人」と言う案が有力とスポーツ紙では報道されていますが、じゃあ、逆指名で獲得した選手はどうなるんだ、とかいうことは一切無視で、引っこ抜こうとしている、としか思えません。また、BWファンの間でも、「吸収合併だからプロテクト枠は近鉄の選手にかかるもの」との見解を述べる人もいますが、昨日の近鉄の球団社長の談話によると、両チームで、というところが濃厚。

ということは、新人で育てようとする選手を軒並み引っこ抜いて、合併させて息の根を止めようって魂胆?ってことになるでしょう。自分がGMであればどうするか、という話は、夜にでもまとめようと思いますが、現実問題としては、やはり40人前後をプロテクトできないのであれば、チームとしての形態を保てないような気がしています。(もちろん合併中止、消滅によるウェーバーという可能性もありますが)

ということで、中庸というか、あくまでも28人まで、ということであれば、それは1軍での一定試合数経験者(過去2年間で20試合以上登板、200打席以上等)での枠内で、その枠外の選手で15名を「第2種」プロテクトとしてもいいのではないか、と思います。実際、NHL等の拡張ドラフトでも、マイナー契約選手はドラフトから除外されています。

あまりにも「どっかのチーム」に都合のいい解釈が展開されているので、その辺りをどう捉えているのか、宮内さんは手の内を見せませんが、報知によると7/1にも、他のスポーツ紙では7/26に、具体案を提示するということのようです。

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