仮処分却下、即時抗告だが…。

By | 2004/09/03

TB- own : [合併調印と仮処分受理]

小生予想通り、BW+Bu合併に関する仮処分申請は認められませんでした。(ニッカン

決定理由で「球団統合の承認は特別委の議決事項に当たらず、議決を経ない営業譲渡契約が無効とはいえない」と指摘。「両球団の選手契約は統合後の球団と他球団に引き継がれると、12球団が合意している」として、仮処分の必要性はないと結論づけた。

また、近鉄に対して株主3名が起こした、合併に関する仮処分も却下されました(ニッカン)。

決定理由で(snip)「球団の経営統合で年間赤字は40億円から最大10億円に減る」と指摘。「ライブドア」を含めた第3者への売却について「近鉄に有利な売買契約を成立させ、オーナー会議の承認を得る具体的見込みがない」と判断した。その上で「(合併により)近鉄に回復できない損害が発生する恐れはなく、差し止め請求の要件を満たしていない」とした。

しかしながら、現実的な問題としてこの種の仮処分が簡単に認められるようだと、実際に他の企業の合併が阻害され、その結果、逆にこの種の仮処分申請が企業活動を阻害するという指摘も出てくる可能性もあります。それを懸念されるのは止む無しかなというのが正直なところじゃないかと思います。

いずれにせよ両者は即時抗告しましたが、同じ結果を繰り返すだけでしょう。
で、選手会のコメント

1)選手が労働者であると認められた
2)選手会は労働組合であると認められた
3)NPBは選手会と誠実に団体交渉に当たる必要があることが認められた。

まあ、これはいいです。でも、その後の「今まで選手会を労働組合として認めないなどとして団体交渉とは認めない姿勢をとってきたことは許されない」というのは如何なものかと。だって、8月23日の会合は「団交」だったわけでしょ。選手会は特別委員会が団交だという「特殊な」解釈を堂々とされてきたわけですから。

で、このごに及んで、このステートメントの最後では、合併と1リーグ阻止…要するにセリーグのファンに向けてステートメントを書いている始末。この事務局の松原さんって方、落合博満さんのロッテ時代のマネージャーだった方だそうで…。どうもその辺り立ち回りが上手くないのもうなづける理由で。

昨日の外国人記者クラブで、古田さんが、「渡邊恒雄さんの失脚の理由は」と聞かれて口篭もったところなどは、裏金問題を選手会は隠そうとしかしていないということも見えてきているわけで(問題視するなら徹底調査できるはずですし)。その結果、セパの人気格差を作る原因となった「黒い霧事件」の再来となることを恐れている?

…ってことなら選手会も同じ穴の狢な訳で。

ちなみにスト問題に興味がないという意見は10代で40%にも昇るということで、(他は10%台=フジ)この辺も実は選手会は見誤っているんですよね。

ストに損害賠償の問題がなくなったとこの却下で言い放つ選手会。でも、ストの引当金すら用意していない選手会。年俸の調整は贅沢税と1億以上の選手の減額枠拡大だけで問題解決と言い放つ選手会。

簡単に考えているとツケが来るような気がするんですけどね>選手会

[AD]