小学校、「1時間目・2時間目」は過去の話。

By | 2005/05/29

最近の近所の市立小学校のカリキュラムを見て、驚いたことがあります。写真(いつものようにクリックで拡大)のように、昔なじんだ、「午前中4時限・午後2時限」の制度は今は昔なんですね。

というのも15分単位での「ユニット制授業」になっているから。
基本的にチャイムもならないといいます。
自主的に時間を気にして動けるように、ということのようです。

朝まず1ユニット(15分)。これは昔の朝の小テストとか連絡のような時間。
それに続いて6ユニット(90分)。写真は1年生のカリキュラムですので、3ユニット毎に教科を変えています。
その後20分の休みがあって、また6ユニット(90分)。
昼休みがあって、その後2ユニット(30分)。1年生のこの時期は午後2時終業なんですね。

15分が子供の集中の限界ということは昔から言われていますが、(大人でも30分程度と言います)それを基準にフレキシブルに授業を組むというのが、このカリキュラムの主眼のようです。

ただ、担任の先生の子供扱いの巧さが昔以上に求められる構成で、先生方には負担になるんだろうなということは容易に想像するんですけどね。

これもゆとり教育から生まれたものでしょうけども、最近見直しの流れからどうなるのか流動的に見え、子供を道具扱いしていると言われても仕方無いのかも知れません。

国の成熟度は、子供が進路を決定しなければいけない年齢の早い遅いで決まる、という話を聞いたことがありますが、少なくとも、子供の学力のみで韓国・シンガポールと比較するというのであれば、この国は着実に成熟度を下げているのでしょうけど。ただ、それも一面でしかないのですけどね。

せめてやり直しのできる社会であれば、と思うのですが。

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