Link 読売 2005/6/10 Ａ級戦犯の分祀は不可能…神社本庁が基本見解（一定期間後無効）
あれ、靖国は神社本庁とは別組織だから国家神道とした反省から来た「政教分離」の対象とは別、って訳じゃなかったのかな？認識不足？神社本庁が安易にコメントするのは得策でないと思うのだけど、神社本庁が首相の靖国「神社」への公式参拝を求めるという構図を明確にしてしまった訳で、公明党がまた怒り出すのかな、と。
また、神社本庁は、戦争の責任についてどのように考えているのか明示していないし、その為に贖罪する人等は不要と考えているのだろうか、とも思う。ドイツはナチスを人身御供に送り、その見解を今も続けていることが評価されているけど、日本は「誰も悪くなかった」性善説を採るのだろうか。戦争犯罪を裁くことの問題はあるけども、良くも悪くも無条件降伏した訳で、国際条約上での犯罪を政府が追認した場合、国内法上での犯罪者でないから問題ないと言うことは、日本人が海外で犯罪を起こし、国内法で処罰対象でなければ「何をやってもいい」のだろうか、と思われても仕方ないんだけども。児童買春に関する法律に国外法で抵触しても「善」ということらしい。都合良く見方を変えたとしても、国内法で規定しない国外犯罪を行った場合は不問ということ？
神社本庁は火中の栗を拾いに行った訳ですね。
個人的にはますます「千鳥ヶ淵」に行くのが適切と思いますけども。
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全国の神社約８万社の「まとめ役」である神社本庁は９日、靖国神社に合祀されている「Ａ級戦犯」を分祀することは神道の教学上、不可能であり、小泉首相は戦没者慰霊のために靖国神社参拝を継続すべきだ、とする「基本見解」を初めて発表した。
Ａ級戦犯の分祀や首相の参拝中止を求める国内外の動きをけん制する狙いがあると見られる。
基本見解は、Ａ級戦犯の分祀論について、「祭神の分離という意味の『分祀』は神社祭祀の本義からあり得ない」と指摘し、「Ａ級戦犯の分祀は不可能」とする靖国神社の立場への支持を表明している。そのうえで、「『分祀』の意味を誤解した議論がなされていることに深い憂慮の念を禁じ得ない」としている。
また、靖国神社について、「日本における戦没者慰霊の中心的施設」と位置づけている。日本政府がサンフランシスコ講和条約１１条で極東国際軍事裁判（東京裁判）を「受諾」したことについては、「条約発効後も判決の効力を維持させるための措置であり、裁判の正当性を承認したことを意味しない。戦争裁判受刑者は国内法上の犯罪者ではない」と主張している。
さらに、Ａ級戦犯の合祀は、戦犯の釈放・赦免を求める国会決議や、戦犯を戦傷病者戦没者遺族等援護法や恩給法の対象にした政府の措置に基づくものであり、「首相は内外からの干渉を排して靖国神社参拝を継続すべきだ」と強調している。
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宗教団体である靖国神社の主張と、過去の日本政府見解の関係を知る上で、
多いに参考になる記事です。
◆木偶の妄言◆
http://brotherjin.exblog.jp/1957128/
2005年6月5日の日曜朝のフジテレビでの靖国神社関係者の発言にコメントした
個人様blog記事
http://blog.goo.ne.jp/arther01/e/71c5f72fb643d56cd5eec01f3d76019e
現在の宗教団体靖国神社の第二次世界大戦に対する評価
対外向けに、英語でこう書いていたりします。
http://www.yasukuni.or.jp/english/qanda.html#2
"Yet to maintain the independence and peace of the nation and for the prosperity of all of Asia,
Japan was forced into conflict.
The precious lives that were lost in these incidents and wars are worshiped as the Kami (Deities) of Yasukuni Jinja."
かように、はっきりした、それも過去の日本政府見解とも乖離した見解を取っている
宗教団体ですが、思うに、今の首相はその辺の事情をまるで理解せずに、
ただ、自分が思う所の、劣る者に屈したと見える態度を取りたくないと
意地をはっているいるように見えるのが、なんとも。
さらに、「A級戦犯合祀」は当時の昭和天皇（それこそ戦前の価値観なら逆らってはならないはず）の
意思に反して行われたとされる指摘もあります。
http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000090.html
この越権行為の構造は、長期戦の発端となった関東軍の対中国戦拡大経緯と、見事に重なって見えます。
＞Teruさん
ある意味、自民党の大きな宗教的支持母体の立正校成会が民主支持に回ったことが、余計神社本庁／靖国神社を調子づかせている側面もあるのでしょう。ただ、天理教なども支持している筈なのですが…。遺族会もいつまでも存在する訳でもないでしょうけども、それを拠り所にしないといけない政党というのも情けない話です。まあ政策など二の次なので、都合が良いのかも知れません。
いずれにせよ、この国は何が悪かったのかという事実を正面から受けることなく、その結果自ら作った憲法ですら、大日本帝国憲法とほとんど変わらないものだったという情けなさ、そして、Rollback…。
問題山積ですね。
Ａ級戦犯の分祀は不可能…神社本庁が基本見解
Ａ級戦犯の分祀は不可能…神社本庁が基本見解 (読売新聞) – goo ニュース
全国の神社約８万社の「まとめ役」である神社本庁は９日、靖国神社に合祀されている「Ａ級戦犯」を分祀することは神道の教学上、不可能であり、小泉首相は戦没者慰霊のために靖国神社参拝を継続すべきだ、とする「基本見解」を初めて発表した。
Ａ級戦犯の分祀や首相の参拝中止を求める国内外の動きをけん制する狙いがあると見られる。
基本見解は、Ａ級戦犯の分祀論について、「祭神の分離という意味の『分祀』は神社祭祀の本義からあり得な…