カープの課題:昨年の再編問題に「ファン」は学ばず。

By | 2005/06/26

先日6/23に広島市民球場に行った時の印象では、非常に広島という土地はカープに対する愛情が深い、ということを感じたのですが、逆の問題ももちろん存在することを指摘せざるを得ないのでしょう。それはその愛情を形にすること。つまり球場に足を運ぶこと。

2005/6/23のゲーム(写真:野村選手の2,000本安打の打撃時)では17,376人の観客を迎えた球場ですが、その前後を見てみますと…

6/21-6/25 : 8,023 7,077 17,376 9,076 12,381

本日は土曜のデーゲームながら、12,000余という数。サッカーも今週末はありませんでしたから、かなり問題が多いとも言えます。要するに「おいしいとこどり」をする傾向がある…これではチーム自身をサポートしているとは言えないのではないでしょうか。もちろんごく一部の方の意識は高いのでしょうが、平均客単価を2,500円で想定した場合、4,000人増えれば、恐らくホークスの1試合の全国放映権料と同じだけ収入が増える構図。

TVを見ているから「ファン」だと言う見方もあるでしょうが、ローカルの放映権料なんてさほど知れたものではないですから、球場に足を運ぶことがまず単純なサポートになる…のですが、再編騒動余波の噂が勃発しても、バナーだけが増殖し続け動員に具体的な影響が出ているように見えない様は、何を前の再編騒動から学んだのか、という気が残念ながらしてしまいます。

まるで「心で思っていた人を他人に取られたから、抗議行動をしている」ようなもの。実際に愛を形にしなければ、権利主張などできやしないのです。それが一部のプロ野球「ファン」だけにまかり通った昨年の騒動から、何も変わっていません。

この状況が続く限り、拡張はないのだろうと思わざるを得ないのですが。

TB – own 2005/6/19 二宮清純氏「BがCと合併画策」の流布。

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