日本が「第4極」と呼ぶ中国は「第3極」。

By | 2005/07/25

そろそろ日本人も変な自我意識を捨てるべきなのかな、と思う事象が。人民元の切り上げに伴い、日本経済新聞が中国を「第4極」とする旨の特集記事を始めています。ところが、海外の同様の特集記事を見ると「第3極」という記載内容が目立つのです。

どこからそういう相違が来るかと言えば…
米-欧-日+中という「第4極」か、米-欧+中という「第3極」か。

要するに日本が一つの極と認めているのは、日本人の自我だけなのでしょう。
そこを間違って、技術も含めて企業利益最大化のみを求めて、中国に金型を手渡してしまうような会社の偉いさんが経団連の偉いさんだったりする訳で、なんともかんとも。
自分たちの利益確保が仕事だと言って、社会貢献はどこへ行ったよ。

中国という大きな市場をアメリカが向いているのは、日本が通過点でしかなくなり初めていたことを感じ始めた2000年位かな。飛行機内で「何処行くの?」という世間話で特に感じたことがそれ。

それが顕著になりつつあるのかな、という気がするのと、此の国の経済の軸をどの方向に向けるのか、少なくともヒトの方向ではないだけに、危惧を感じてしまうのと。21世紀前半は、20世紀前半が軍事的に無機的になったのと同様に、経済的に無機的になっていくのかな、という香りがしますね。

そして日本の金融資産の魅力がなくなれば、経済的に魅力が無くなった日本を相手にせず、中国を皆相手に(叩いたり)するのかなという香りがしてしまった「言葉」でした。日本の金融資産は最後の砦のような気がします。

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