とある美容外科の広告規制回避法

By | 2003/11/17

大阪のJRに乗って、写真のような広告に驚く人がいるかも知れない。
なんでこんな本やビデオ売ってるんだ?というのは普通の反応。
事情を知っている人はこういう方法で「広告規制逃れするのか」と思うに違いない。
 
医療に関する広告規制は、緩和されたと言っても、例えば手術件数や疾患別患者数は記載できても、疾患別手術件数は記載できない。また、学会などの専門医認定を記載できるが、専門医は学会での発表、参加なでの点数で自動更新されるもので、信頼性があるかと言えばどちらかと言えば乏しい。
 
具体的に言えば、喘息に強い医院であっても、日本アレルギー学会の専門医認定の有無、患者数はかけるが、それ以上のことは書けないという具合。喘息の治療は基本的にはガイドラインが存在して、それに準じた治療を行うが、+αがあるかどうかなどは書くことが出来ない。(例えば、ステロイドの投薬に感情的アレルギーがある人へ、それに即した治療を行っているか、等。ただ私は、一般的に、経口を含めたステロイド剤をしっかり使わないと、累積的な服用量がかえって増えたり、症状が長くなることが多いように思う)
 
そこで、ここが考えたのは、手術等の手技についてのビデオや本の広告を行うという方法。ただ、直接的に病院との関連づけはできないので、著者がその所属かというのを、本やビデオの著者欄に記載するという方法。いかにもPCで作りました、という表紙が泣かせます。
 
ただ、これが適切なのかどうかというのが意見の分かれるところ。下世話にも見え、逆効果と思う向きもあると思う。とはいえ、大阪らしい広告手法であることも確かだけれども…。

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