Doblogの著作権の考え方は「不法行為」。

By | 2004/01/20

trackback – yasu-boxさん[Doblog著作権問題]
 
はっきり言って容認出来ない問題でしょう。
 
# 弊社が提供しているDoblogの環境を利用して
# 生成される個々のページに関しては、
# 弊社にその著作権があるものと考えます。
 
# 実験期間中に登録され、ページとして発信される
# 個人ページそのもの関する著作権を弊社に移すことで、
# 発信者が追うべきリスクを一時的に当社が負うと
# いう事にしております。


この見地は現状の著作権法の解釈から大きくはずれるものです。ニフティのフォーラムを巡っては訴訟例があり、その結果を併せ、概ね以下の通りの著作権の解釈になっていると理解しています。

1) 記載内容については記載者に著作権が存在する。
2) ただし管理者などのコメントを付す場合、あるいはその(この場合はDoblog)フォーマットを使用した場合は、その部分はニフティ(この場合はNTT Data)に著作権が存在する。
 
規約に同意したからとは言え、応分の対価を支払うことなしに(所場代がそれに相当とNTTデータが言うであろうが)、著作権の移転に同意したと見なすというのは不法行為であり、契約自体が無効となっても仕方ないような気がするのだけれども。実際には訴訟になってみないと分からないとは言え、あまりにも独善的過ぎると思います。
 
猛省を促したいと思います。
 
# 元ニフティのボードリーダーより

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5 thoughts on “Doblogの著作権の考え方は「不法行為」。

  1. tami*606

    全くもって同感です。自分のblogに申し込み時会員規約の写しを掲載しましたが「著作権の譲渡」に当たるような1文は見当たりませんし、またこれが(例えば出版社と雇われライターの関係のように)”金銭上の契約関係”にある時でさえ「記名文」である限りは個人の著作権が全く失われる、という事は”あり得ない”のが通例です。
    この件に関しては既に質問状メールを個人的に送付しましたが、個人の人権に関わる問題だけにもっと深く考える必要があると思います。

  2. Hiyohiyo

    あー、この規約は、前々から問題視されてましたが、駄目ですやね。

    どの道権利を主張されても、法的に幾らでもひっくり返せるので、その権利を主張されるまでは放置推奨でいましたが…

    つーか、まず一番の問題として、日本の場合、著作権自体は譲渡や放棄できなかったよーな。版権とか、そーいったものは譲渡できますが…

  3. tami*606

    「フォーマット」・・・”Doblogのプログラム+システムとそれがブラウザ上に実際送出するデータの著作権”と”そこに記述された文章や写真などの記述物の著作権”とが混同されているように思います。
     ましてやblogなので、Doblog外の著者からもトラックバックで情報を”共有”しながら書かれている文章もあるので尚の事複雑だと思うんですけどね。
     
    また、一部で”記述者の自己責任原則(書かれた内容についての責任は全て記述者に帰結する)”の「責任」の部分を運営者側が肩代わり(?)すると同時に著作使用権なりが大幅に移行する・・・的な”解釈”が提示されているように見受けられる点もかなり「まずい」ですね。そうであるならば予め規約にもっとはっきりと明示しておかないと。

  4. wolfy

    tami*606さん、Hiyohiyoさん コメントありがとうございます。
    トップにも記載されたようですが、ほぼ私が記載した内容を踏襲しており、問題点の多くは消えたように思います。できれば、Copyright の横にでも、転載についてや著作権についてのリンクがあれば問題が消えるように思います。
    とりあえずはめでたしめでたしということで。

  5. blue&gold02

    同じように考えていたら、いつの間にかポータルに公式見解出ていたんですね。最初にyasu-boxさんの記事見たときはちょっとたまげましたよ。家猫さんのところみたいなフォトブログの場合、作品の写真まで著作権譲渡?っていう感じで。
    しかし、会員規約と余りにも内容がかけ離れていた、あの回答メールはどういう経緯で書かれたのか今さらながら気になります。無知か裏に意図があったのか…

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