今さら、「資本主義」と「社会主義」

By | 2004/01/29

右翼の皆さんよ、何を言って「赤狩り」と声高に叫んでいるのか。その前に経済原理について知る必要はないのか…。とちょっと凄んでみる。
 
日本が社会主義、と言われてもピンと来ないかも知れないけれども、実際には政府の取っている経済政策そのものがそれを示している。にもかかわらず、黒い車に乗った人は旧社会党とか共産党のみを「赤」と呼んで攻撃しているんですよね、これはおかしいと。
 
学校でも習ったと思うんですけど、社会主義は「計画経済」、資本主義は「自由経済」ですよね。一般的に日本が「社会主義」だという理由の一つに、政府による規制等が強く、それにより自由度が低いことも有るわけですが、それ以上に典型的なことを忘れているような。
 
それは、景気振興をどの方法で行うかということにあるんじゃないかと。「計画経済」が供給喚起、「自由経済」は需要喚起で普通政策を行う訳です。だからUSのニューディール政策ってのは、「異様」だったわけです。なぜなら政府が「供給」を先にしたから。
 
そう、日本の財政って、箱物主導。つまりは供給主導で、需要が付いてくるという考え方。あるいは需要をねつ造してでも「供給」第一と持って行く。つまりは「計画経済」体制な訳です。だから高速道を作っても需要喚起策なんて存在しない。
 
更には税制自体も累進性が高いですしね。所得分配をしてきた。それが社会主義でなくてなんでしょうか?って気がするんですけどね。
 
でも黒い車の方は「社会主義は崩壊した」って言っていますよね。それは賄賂や政府内での汚職や腐敗が進んだから。基本的に共産/社会主義ってのは、選んだ人が正しいので、その人に決定権を集中する。いわゆる「民主集中」が起るわけ。で、その課程に腐敗が起ると体制は崩壊するわけで。有る意味、この国だって同じことですよね。

逆に資本主義がいいって訳でないことは、今回の食品問題でも明らかになったわけで。競争によって向上を目指すっていっても商品表示の嘘偽や、生産性の為に効率を重視して瑕疵を産んでしまうのも、結局同じことのような気がするんですよね…。
 
どっちがいいかってことではなくて、何が大事かということを考えて、どう効率性を維持・向上させながら、お互いの信用を取り戻すかということに重きをおかなきゃいけないんだろうけど、何かあればすぐ「風評被害」に直結するこの国では「隣人を許す」余裕もなくなっちゃったから難しいのかな、と思ったりするんですよねぇ。
 
倫理観とかね。

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3 thoughts on “今さら、「資本主義」と「社会主義」

  1. Hiyohiyo

    街宣カーでも来ましたか(笑)

    個人的には終身雇用制こそが社会主義だよねぇ、みたいな部分を感じていて、政府主体で考えるのではなく会社主体(政府はおまけ)で考えれば、日本の大多数が社会主義だよなぁ…みたいな感覚を持っています。ともあれ、段々崩壊しつつあるわけですが…。

    いろいろねじれてた部分がほどけてきて、どっち向いてるのかわからない時代になってきちまってるのかなぁ…

  2. wolfy

    いや、来ないですよ(苦笑)。
    ちょっと煽動的に書いただけ。
    どっち向きたいのかわからないですけどね。確かに。
    右翼が本当に右翼じゃないところがポイントで、それで警察が脱法行為を許す理由になっているってのがたまんなく嫌ですね、ええ。

    何かね、「さっき」ので書くの嫌になってきましたよ。この場所を定義付けするようになっちゃ終わりかなと、ね。もっと自由なとこに行こうかな、と思い出してるところ。

    というよりポータルにサイト名がアクセス数、ブックマーク数、更新順で出る、というはダメですよ、
    いろんな意味で。

  3. buonobuono

    久々にきちんと経済学のお勉強をした気分です(笑)
     
    アメリカに暫くいて日本に帰ると、肌で感じます、社会主義だと。何でだろう?と考えますと、まず私の場合は身分が学生だったので(高校)、教育現場が社会主義的なんですよね、米国に比べて。ラジオ体操、行進、協調性、先生を敬え、とかね、、、。特に「前習え、休め」という整列とか、行進は、気持ち悪い程社会主義的だと感じます。
     勿論、競争が市場を動かすという自由経済でなく、政府の介入が必要であると説く方に近いとか、日本の経済政策という事にも反映されてるのでしょうね。
     一度日本を外から見ると、社会主義的な国だなぁと誰もが感じるでしょうけど日本にいると資本主義とはこういうものだ、と思ってあまり実感が湧かない(麻痺する?)気もします。

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