オフェンスリバウンドの考え方。

By | 2018/06/25

6月23日の夜、ストブーナイトというイベントがあって、
B1で過ごした西宮ストークスのシーズンを振り返る中、
1試合あたりのオフェンスリバウンド数が「4位」というのを見て、
「おい、ちょい待ち」的なコメントをしたところ、
難しかったようで。

・リバウンドは本数だけではなく、強さを見るには比率が必要
・スタッツは確率および効率性の変化を見るもの
・そのためにリバウンドならOreb%、シュートならeFG%など「拡張スタッツ」にも注目が必要

ではないか、ということについて述べていきたいと思います。

確かに昨季のストークスのオフェンスリバウンド数は多かったです(下表)。

でも、大阪・三河・千葉より、上でしたか?

数字で言えばリーグ平均より、0.62本/試合多いのみ。(平均は10.90本)
それにオフェンスリバウンドというのは、自軍のショットが落ちると機会が増えるもので、
通常は30%程度オフェンスがリバウンドを獲得するの感じ。
1本多くても、3本ショットを落としていれば、厳しいわけです。
また、当方がゲームを見ていても、リバウンドにそんなに強かったという印象もありませんでした。

こう書くと、「1本のオフェンスリバウンドがどんだけ大事やと思ってるねん」
みたいなツッコミを受けますが、シーズンスタッツは
「1本のリバウンド」を述べるものではなく、
シーズン全体がどうだったか、ということです。
ゲームスタッツがゲーム全体を見て、クォーターを見るものではないのと同じです。

ゲーム中においては、1本のオフェンスリバウンドは、自軍の得点機会を1回増やすものなので、
通常1ターンは1点前後に相当するものですから、もちろん意味はあるものです。
が、それはここで言っていることは別のことで、その積み上げの通知表を見て考えている、と思ってください。

でそういうくくりでゲームを見る時に、リバウンドという一面を見る時に、
「オフェンスリバウンド獲得率」(Oreb%または%Oreb)という指標があります。
計算式は

100☓(オフェンスリバウンド獲得本数)÷(オフェンスリバウンド獲得本数+相手ディフェンスリバウンド獲得本数)

で、オフェンスリバウンドの可能性のあるリバウンドのでどれだけの確率で獲得できたかを見るものです。

なお、バスケットボールナビdbさんでは、このOreb%の他に、
例えばeFG%(3点シュートの成功の場合、1.5本成功として計算するFG成功率)など面白い指標も出しています。

[データ元URL:こちら

こういうスタッツを野球等ではExtended Statsのように「拡張スタッツ」とか言って、
分析するための数値として用いるのですが、
日本ではまだ一般的ではないようです

実際には対戦相手のディフェンス(守備側)のリバウンド本数を計算しないといけないのですが、
全チーム求めるのはめんどくさい、というので、そのシュート失敗でリバウンドが発生するタイミングとして

・2点・3点シュートの失敗数(z)
・ラストのフリースローの失敗数(a)

の2つの状況があるのですが、(a)を調べるのも面倒なので(汗
JBAがボールの保持回数を計算する時に使う、そのフリースローで攻撃権を失うのは43%という仮定を元に、
それ(0.43)に「FTの1試合あたりの失敗数で掛けたものを、仮に(a)として、その合計と
オフェンスリバウンド獲得本数とを比較したものが以下の表です。

西宮は「15位」。ほぼ印象通りの数字ではないでしょうか。
ちなみにOreb%(仮)が最下位の三遠さん。
FG失敗数が西宮より「5.7本も少ない」のです
成功数で少ないのは「1本」のみ。
攻撃効率で上回られてしまっているのですね。
しかもOrebが少ないのにDreb(ディフェンスリバウンド)は28.2本とリーグ2位。
オフェンスリバウンドに固執しすぎず、速く戻ることを重視したのかもしれないですね。
ちなみに西宮はDrebは17位でした。{最下位:北海道)

この他にもオフェンスリバウンド絡みでは、
「セカンドチャンスポイント」って要素も考えないといけなくて、
単純にオフェンスリバウンド4連続であってやっとこプットバックというか、ゴールに押し込み成功でも、
4オフェンスリバウンドで2点って話ですから、そういうところの組み立てとかも分析するのが筋なのですが、
ここでは直接的な項目のみで考えてみました。

なので、結論としては

・まずはオフェンス効率
・オフェンス効率を助けるものとしてリバウンド効率
・そのためにはもちろん1本のショット、1本のリバウンドの作り方が大事
・ただ数字そのものだけ見ては背景を見失うんで要注意

って私は思っています。

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