5G普及と、楽天モバイルに関する報道への疑問と、総務省が本当にすべきこと。

By | 2020/10/01

携帯電話料金を4割下げます、とか、
月々2,980円で使い放題、5Gも、とか。
いろいろニュースでありますけど、

なんだかちょっといろんなことが抜けていて、
不思議に報道を見ています。

まず、楽天モバイルについて。

2,980円で4Gも5Gも使い放題、話し放題だけれど、
このサービス自体、極めて限られた地域のみであること。
4Gの関西の状況ですら、下の通り。

(2020年9月16日現在、12月末までの予定を含む。)
引用元サイト>楽天モバイル サービスエリア

この紫の部分は、年内のいつかまで、薄いピンクは年内は確実に、楽天の自前のネットワークは使えず、
そこではauローミングといって、auのデータを5GB/月使える形(超えたら速度制限)
になってます。
そのローミングエリアでは、使い放題ではないということ。

しかも、このauローミング、楽天さんは2021年夏には「人口カバー率96%を目指す」(2020/8/11 ITmedia)のだけど、実は、この人口カバー率について、楽天はauと「楽天の人口カバー率が70%を上回った時点で、KDDI(au)とのローミングを受けられなくなる契約」(同)になっているわけです。

さらにそこで問題になるのは、楽天が割り当てを受けている周波数帯。
LTE(4G)は、Band 3のみで、1.7GHz帯。いわゆる1GHz未満の、プラチナバンドと呼ばれる、「遠くまで、建物の中まで回り込む」電波の周波数帯ではないこと。ツーカーとかデジタルホンが、プラチナバンドを持たず、1.5GHz帯中心だったころも繋がりにくいと言われましたが、それより「高い」周波数帯。そして5Gに至っては、4GHz前後なので、更に直線性が強く、伸びず、回り込みにくい。
この状態で、プラチナバンドを持つauとのローミングが切れるとしたらかなり痛い話。

5Gのエリアについても「わずか21スポット、しかも大半が楽天の世田谷のオフィス周辺」でスタート。
これをテレビは「限られた範囲でのみ使用可」……ん?「極めて、って付けた方がよくない?」

まあ、そういうのをごっちゃに報道している訳です。
ちなみに楽天のデータ使い放題も実際には1日10GB制限(超えたら3Mbpsぽい)のようですしね。
ややこしい条件は、「あるの」ですよ。

そんな電波の問題以外にも、楽天の端末はSIMフリー化を総務省が進めているにもかかわらず、制限が多い。
問題としては
・楽天LINKが認証されない電話機がある(Huaweiなどに存在)
・通信が繋がっても、5分前後するとリンクアップしなくなる機種がある。
な謎問題があって、とでも機種を選びます。
Rakuten BIGって機種なんて、eSIMのみで、物理的なSIM入れるとこがないので、その端末を他の国内の会社では、ごく一部のMVNOさんでしか使えない。何がSIMロック解除ですか、みたいなことが許されてる。いいんですか?総務省さん。

いいところを書くのだとすると、他社で取っている5Gのサービス料1,000円などを、3キャリアが2年無料としているところ、全く取らないことくらい。
あと、楽天はまだサービス利用から1年は、基本料すら取らないってこととが、良いことなんでしょう。

5Gを総務省は普及させたいようですが、5Gのサービス料を取ることによって、5G契約に二の足を踏ませますし、他にも5Gでは新しいスマホが必要になるのに、端末の値引き制限をして、結果的に新しいスマホである5G機種への買い換えを阻害し、5G利用を実質的に制限してしまっていることは極めて矛盾していることと思います。まあ それ以前に5Gエリアが狭くてどうにもこうにもですが。
なので、総務省が本来としてすべきこと
・各社に5G基地局の設置を進めさせる
・それと同時に、既存4G/3G周波数、特に低周波数帯域の5G切替を含めた、スタンドアロン5Gの普及を進めさせる。(許認可が関わるので重要です。そうしないと低遅延の特性を生かせません)
5Gに関しての端末値引、もしくは端末購入時の基本料の値引き、いずれかを認める
5G別料金をやめさせる
位はやらないと、5Gも周回以上遅れるでしょう、って思います。

けど動かないんでしょうねえ。

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