tb – bu_aaronさん
昨今の合併問題に限らず、「ベンチがアホやから…」とか、いろんな雑言をトップに書いてくれるスポーツメディア。私は、彼らにコミュニケーションなんて言葉は似合わないから、マスコミとは絶対に呼んでやらないんだけど(苦笑)。
今回でも特定のオーナーの雑言が伝えられ、いろんなblogなどでも話題になっています。ただ、実際にどういう風に、発言記事が書かれるのかなんて皆さんご存じ無いでしょう。私は野球場の中で仕事をしたこともあるので、記者の方々の発言内容のまとめ方を何度も見たことがあるんですが、今回の雑言もこの一環で作られたものだ、ということをその経験から感じていました。ちなみに、江本さんの「ベンチ」発言も、実際にはそんなこと本人は言ってはいないんですよね。
大体、こういうケースでは、歩きながら数人の記者が質問を投げかけながら、数十秒程度の言葉を引き出します。その中で拾った言葉を記者間ですりあわせをするのですが、これが酷くて、この中で言葉の意味を、勝手に意味が通るように作ってしまうのです。背景についてもその中に勝手に入れ込んでしまいますし、その中の実力者が内容を誘導している様を何度も見ました。
このようにして発言内容を作ってしまうことがしょっちゅうです。そらあ、面白い発言してくれた方が、翌日の新聞売れますからね。駅売りが売れないとスポーツ紙はダメですから。ということで、今日近鉄社長についての問題も、ご本人が、発言内容と違うことが報道されたことについて、該当者に経緯を謝罪したようです。はい、もうおわかりですね。
ただ、今回の問題についての近鉄側の統率能力(コーポレート・ガバナンス)が著しく弱いのは事実で、リークも近鉄側であったことが伝えられています。ただこれを球団社長に聞いて、その通りというコメントを期待して本気で質問してしまう記者連中には、ほんと程度の問題を疑ってしまうのですが、まあ、メディアの情報の偏在により今回の原因の一端を作ったという批判の矛先をそらす手段としては、当然なのかもしれません。
そこで読む側に必要なのは、「メディア・リテラシー」と言うことになる訳です。これについては日本人が先進国ではアメリカに次いでか、並に欠けている、と思うのですよね。詳細についてはグーグルで調べてください。