今回、各局が選挙特番をまた組みまして、バレーを見ながら選挙特番、野球をみながら選挙特番と忙しいことこの上無かったTV画面でした。

そんな中、大阪で異変。選挙特番の視聴率1位の座を、NHKではなく、毎日放送が獲得しました(1部・2部計13.6%)、NHKが2位(同時間帯平均12.5%)。

毎日放送は平日昼~夕方のワイド番組「ちちんぷいぷい」のコンセプトで、選挙事務所中継に重きを置く訳ではなく、比例選に見る組織票として、族議員等の構図をゆっくり説明したり、その強弱の変化などにも注目していました。また、奈良で顕著だった選挙区と比例の自公間のバーターについてはじっくり説明。公明党の年金未納・イラク問題での運動員の苦悩、西川きよし票の流れなどについても取り上げました。

他の局がキャスター中心で、速い展開で番組を進めていたのと比べると、コーナー毎に最低10分程度はかけるなど異色で、比較的どの政党の色もつかず、視聴者に考えさせる構成であることも奏功したようです。これも元の番組「ちちんぷいぷい」の色が強かった、とも言えます。

時代の流れが速くなる中、実際に求められているものと、表面だけドラマティックになぞって見せるものとの違い、を見せた結果になりました。

余談ですが、関西では筑紫哲也さんの顔がテレビに映ったのは3回ほどだけでした。それもインタビューの前後のみ。ここまで関西に重きを置いて放送したのは、毎日だけでした。(朝日も半分程度は大阪からだったようです)

投稿者 wolfy