WBC Fly(112lbs.): 内藤(TKO11)山口

By | 2008/12/24

WBC認定世界フライ級タイトル戦。内藤が山口にほぼ完勝。
内藤というボクサーの凄いところは、謙虚に自分を見ることができるところ。
そして、チャンスにきっちりパンチを纏めることが巧くなっていること。
さらには、足をしっかり試合を通して使うところ。

ちょっと考えると、1980年までのボクシングはそうで、15ラウンド制だったころは、きっちり足を使って相手との距離を詰め、回りながらパンチを放っていたのだけども、マンシーニ×金戦での死亡事故から12回戦制に舵を切って、瞬発力のスポーツになっていった。でもそれは日本だけで、世界的にはアウトボックスするようになった訳だけども。

バスケット系のSNSで、内藤×亀田戦がつまんないなんて言ってた格闘技ファンの方もいらしたけども、自分としては内藤は、基礎がきっちりしていて、その中でパンチを当てる手段として変則的なアプローチをする。けども基礎は基礎。日本でパンチ力が強いと言っても、アメリカ大陸にはもっと強く速いパンチを当てる選手はいるわけで、近いところでも辰吉がどうだったかとか、考えてみるといい訳で。結局ディフェンスと相手へのオフェンスの有利なポジショニングというところを無視したがために、王座に就いた期間が短かった、ということで、彼はそれが出来ているようにそのときから思うのだけども。

今日の試合は終始コントロールしたのだけども、山口が疲れてきたことにより、パンチの出方が変わって対応していたスタイルが逆の意味に山口の方にはまるようになってきたことと、内藤は4R~6Rに手数を出し過ぎて打ち疲れたことが相乗していいパンチをいくつも貰うシーンがあったこと。変速スタイルから.ロングストレートかフックを放った後にオープンになるのでそこで貰っていたことはとペースを乱したことは反省材料になるだろうけれども、でもそれでも10R, 11Rのチャンスであれだけのパンチを纏める体力はさすがだなぁと。山口もよく頑張った。ボディが出始めるのが遅かったかなぁとかいくつか思うところはあったけれども、気持ちが入った試合をしたと思うし、それ以上に内藤は良く及ばなかった、という感じ。

内藤は軽量級の輪島功一、に通じると思うんだけど、最近はWBCタイトルを国内タイトルにしてしまっている感もあるし、そろそろまた指名試合にもなるだろうから、次の試合は正念場。でも気持ちの入った試合をしてくれるんだろうなぁという期待感を持たせてくれる選手だよねぇ、と思ってしまうんだよね。