今、就職活動されていらっしゃる方をよく町中で見かけます。今から春先までが重要な期間のようですね。いろいろ社会の不条理な面を見てしまうこともありますが、会社の考え方を見ることができる大事な時期ですので、へこたれずに活動してください。相手を呑むつもりでかかることから全ては始まると思います。定型の回答はちょっとあれですけど。

私が大学から会社に入ったのは、1991年のことです。この頃はバブルがはじけ始めた時期で、その影響もわずかに出ました。概ねこんな感じでした。

1) 89年年末~90年年初にリクルート、毎日等から分厚い情報請求資料が送られてくる。積み上げれば2m位になったでしょうか。ちなみに小生は文系公立大卒です。

2) それについている資料請求はがきを各社に送り返して資料が届くのを待つ。200社位出したかな? 数社を除いて資料が届きました。で、業務内容は格好のいいことばかり書いてあって、何の参考にもならないのが多かったような。これも合わせて部屋の1/6位が資料で埋まりました。

3) で実際にコンタクトがあったのは90年2月~4月でした。電話でOBからエントリーするか聞いてきたこともありましたが、「中東にとばされるけどいい?」(某幸之助企業^^;)というやる気を求めたものから、喫茶店やホテルでコンタクトを取って来たOBと、菓子とか飯食いながら面談というものもありました。もちろん向こう持ち。この時点ですら「足代」が出ていました。

4) 説明会に入るケースでは90年3月~4月が中心。そのまま10社程度の面接に進み、5月に入るまでには数社の内定が貰えていました。今よく考えると、TIを蹴ったのは大失敗でしたね(苦笑)。嫌な会社だなと思ったらわざと嫌われることを言ってましたし。もちろん交通費は正規料金を領収書なしで頂けた時代で、理系の方は10社位面接日程を重ねて「成金」になられた方もいたようです。

5) で、決めたら6月1日(採用活動開始日)と10月1日(内定開始日)に拘束。私の入った会社は、一応前者はプレゼンを、後者は工場見学と銘打って、温泉旅行でした。

まあ、本当に仕事する気ある人取るのにこんな方法? という面もありますね。妻の94年になると、交通費が出ず、景品のみとなっていたようです。そしてこの年内定取り消しが続出して、景品すら出なくなったとのこと。近年就職活動される方は大変ですね。

しかし、あの時代は本当に何かがおかしい時代でしたね。

投稿者 wolfy

「1991年入社時の就職活動。」に4件のコメントがあります
  1. 就職活動の季節なんですね

    WolfyさんのBLOG @ Wolfy「1991年入社時の就職活動。」のトラックバック
    昨日、就職活動で「リクルーターと、リクルーターに呼ばれた学生3人」という組み合わせを某駅で見かけました。
    学生の中に、「今まで会ったことのない他人と会うんだから、身だしなみくらい整えた方が良ひのでわ」風の方もいましたが、これもご愛嬌でしょう…

  2. 卒業した年が違うと、こうも違うものなんですね。興味深く読ませていただきました。
    バブルの頃は親もえらく景気が良くて、ちょっと懐かしいですね。
    トラックバックしてみましたので、是非お読み下さい。とはいっても、
    昨今の大変厳しい状況にはなっていませんでしたが・・・。

  3. 妻、妻妹の続編、出来ればいいですね…。
    ちょっと今度交渉してみます。

  4. 実は、私のヨメさんも94年卒業だったりします。
    ただ、コネ入社で就職活動らしいことを何もしておらず、
    Blogに書けるようなことがないのが残念です。

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