千葉の県立高入試で“難問” 受験生の半数0点 道案内の作文、選択肢に混乱

 二月に千葉県で実施された県立高入試で、「国語」に受験生の約半数がまったく得点できないという異例の設問があったことが二十日分かった。地図を見ながら、公民館までおじいさんを道案内する作文を書く、という出題だが、半数は「0点」。(中略)
 設問は散歩の途中、おじいさんに出会ったとの想定で、公民館までの道を尋ねられ、急な上り坂のあるAの道か、平らなBの道を選び道案内を作文で書かせる内容。(中略)県教委の集計では正答率はわずか14%。しかも約半数、46%が0点とまったく得点できなかった。(中略)
 進学塾関係者によると、受験生の多くが「おじいさんに急な坂を上らせてはいけない」「急いでいるかもしれないから、遠回りさせてはダメ」などと悩んだようで、何度も書き直して時間切れとなり、泣き出した受験生もいたという。設問の最後で「あなたが、そのおじいさんにどのような配慮をしているのかがわかるように」とあったことも受験生たちを一層苦しめたようだ。 
産経

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理由は至極簡単じゃないでしょうか。入試上での設問に対して、何が正しいかを判断するのではなく、「何が出題者の意図する回答か」を判断して解答するように教育されている「受験」のための教育を受けているわけでしょう。

その中、おじいさんが急いでいるなどの状況を選び、それに配慮して、という単純に自分ならどう答えるか、という質問に、何らかの意図を感じようと、ひねりだしてあまつさえ「泣き出す」。そんな教育をしていればこういう問題で点が取れる訳がないと思いません?

自分が進学校に通いながら、国語と英語で点を取る意思が無かったもので、余計そう思いますよ。で、教育委員会はそういう事実を認めないので、調査しないとわからない…。結構深刻な問題を含んでいるのですが、事実を認めない人たちはどういう「結論」を「捏造」するのか、興味のあるところです。

投稿者 wolfy

「千葉の「作文」問題:自分がなく、顔色を見る子供」に5件のコメントがあります
  1. 結論:「このような問題は出題しないことにします」以上。(^_^;
    なんてことにならないように祈りたいのですが…

  2. いーなー
    こういう問題を増やして欲しいものですが…
    教師の側も本来の意味で採点できる人がいなかったりして…

  3. 軍鶏雑談

    掲示板下さいって事なので掲示板を用意してみる(笑)
    Blog的にこーいうものはどーなんだろう、とは思うんですが…ためしに…
    コメントメインでBlogを遊んでる身としては、もうちょっとやれそーな事があるかなぁ、と思いつつ…
    まぁ、これから良くなっていってくれぃ、とか。
    せっかくのトップ表示なので、連絡事項など
    お酒好きの人向け
    第…

  4. 『入学試験は、落とすための試験。』が、世の常識?!故に進学塾も右へ倣い!!受験生の本来『あるべき』能力とは別の次元の、対応力を養うわけです。それがいいか悪いかという問題ではありません。
    さて、これからの、『人』の能力を何を以って測るか、出題者側の『能力』が試されるということでしょう。

  5. 私の印象としては、これは、最近の会社などでもある「あなたの用意した回答が想像できないと答えられませんよ」症候群の根本を掘り起こした問題だと思います。まあ、質問する方もそういうことが多いので同義なんですけどね。
    千葉という「教育県」で起こったことも、面白い現象だと思います。

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