阪神、1リーグ制反対？

もう世論がプロ野球界の抱えた問題を無視して、「1リーグ制」「2リーグ制」という枠組みだけで、賛成反対という議論になっていて、「1リーグなら日本シリーズができない」という間違ったことをヤクルトオーナーまで言う始末。

要するに自浄能力がない、ということか。
問題はプロ野球が大きくなるためには、ある程度の公平と競争を呼ぶ政策をとれるかどうかで、特定の球団の利害や、マーケットの大きい小さいでの不公平をどの程度、一定レベルまで圧縮できるか、ということにあるんじゃないか。それは近鉄の赤字→解散か合併か、という選択を行ったこととも無縁ではないはず。無論、近鉄本社の、小さい会社に売られるという「屈辱」を避けたいという面子だけの問題もあったとは言え、ここで表面化したこの問題を解決する絶好のチャンス、なのだが。

その中で久万オーナーの球団社長と星野さんの意見を聞いた「1リーグ反対」表明。でも星野さんが言った、自由選択に絡む「裏金」が必要な制度、FAの「代償」の不要化、完全ウェーバー方式ドラフトってのは一切無視な訳で、結局は巨人戦が減って儲かれへん、ってことと、万が一BW－Buの合併球団に抜かれたらどうしよう（これも巨人戦絡み）という非常に近視眼的な考えしかないこと。

その発言に喜びうつつを抜かす「1リーグ反対」の皆さん。

でもみんな、キューバ代表が日本に来て、東京ドームって便利のいいところでやっていても、TVで見る限り、実数2万強しか入っていない様子。でも、キューバ戦ってGS神戸のこの時期の「風物詩」だったのが、スポンサーに持って行かれたお陰で、5千の観客がここまで増えたのも事実だけど。
で、パの動員もご存じの通り。

個人というミクロではなく、日本全体で考えた時に、日本人が本当に「野球好き」なのか、という点では非常に疑問が残るわけで。「人を助けず、自分には助けを」、って、いつまでお求めになるんですか?

まあ、日本代表メンバーのうち、セリーグ在籍選手のみの一覧を1面に掲載した日刊スポーツ大阪版は、もちろん論外なんだけども。