標題はナツメロから…。
もう既に全てにあきれている、と書いたのは、要するにこういう理由。

「ファンの声を聞く」のはいいことだと思うが、インターネット上の意見は単に(一般的な掲示板のユニーク数と発言者数の比より)全体の1/100~200の人の先鋭的な意見の集積で、実際に生かした場合に実働性があるかわからないのに、それを取り入れて方向性を間違うことが多い。けど、ネットのアクティブさんは勘違いを続けている人が多い。セレッソなんてそれで盛り上がらないイベントが次々起こって、どうだかなぁ、というものが多い。(稀に100円タオルなどヒットもあるけど)

また、ファンの声も責任感のあるものは限られているし、多勢は先日の共同通信のアンケートにもあるけど、「今のプロ野球はつまらない」けど「2リーグ維持」…要するに既存体制の維持を求めているだけで、ジリ貧傾向にあるプロ野球にどうすれば、再上昇の機運を招けるかろ聞かれれば、「それは『為政者』が考えればいい」と、70~80年代の財政に対する国民意識に極めて近い。だから「売上税」には多勢で反対する。でもそのリスクは誰が取っているのかは無視。あるいは認めない。

2リーグ維持って人は、現行のパが置かれている財政的な問題をどう考えているのか、今一度考えて欲しい。本当に努力しているのか、なんて今ごろ言っている人もいるけども、たとえば、神戸では簡易託児所が無料であるのだけども、その前でそういうサービスがあるのも知らないで来て驚いているような、普段甲子園に行ってる人とか、甲子園のオレンジシートの狭さをこぼす子供とかいうのも、ぽろぽろいたりするけど、現実は「阪神じゃないからいー加減に見ている」人がどれだけ多いか。日本人のブランド意識そのもので、それを壊すのは生半可じゃないでしょ?

BWが神戸を離れることの理由は実はたくさんあって、在神戸の企業が年間指定を買う余裕がなくなっていることもあるし(実際優勝直後でも、個人の購入は増えたが、企業の席はあまり変わらなかった)、それにただ券を撒いても埋まらない現状。それで物販を直営にしても、売上は期待したほどじゃなかったように見える。実はあえて書かなかった理由がそこにはあったわけで。

でも公式サイトには、(先鋭的な人の意見とは言え=逆にだからこそ問題なんだけども)、物販にも金を落とすなという意見が多勢で、こんな奴ら、資本主義では客でもなんでもない、ってことを自分達で認めているわけで。冷徹に神戸を撤退される理由を自分達で作って、責任を人のせいにする。こういう「責任感のある」「ファン」に「支えられている」チーム…責任感がある訳でも、支えてる訳ないでしょ。

まだBuは、ただ券率少ないっていう事実も、あえて書かなかったわけで。ただ、愛称については暫定で、3年後にも戻る可能性もあるだろうと、過去の例からもそう書いてしまうけれども。昨日の委員会で、またガバナンス意識の弱い近鉄の社長が、新名称が「バファローズ」、専用球場「大阪ドーム」って公言したようだけど、相手が悪かったね>BWとしかいえないわね。

それに選手会。結局は合併を否定して12球団あるいはチーム拡張っていうけど、だんだん自分達の自主的な賃下げはどんどん発言からもなくなってきているし、サラリーキャップ、ドラフト問題も無視し始めていて、交流試合についてもコメントすらしなくなってきた訳。一時期交流試合については阪神の久万さんも大量の交流試合を提案したけど、現時点で11球団、2リーグの場合の交流試合案って皆さんご存知? 昨日報道されたところでは大幅に下がって、ホーム3、ロード3の各6試合って話になってきてるよう。こんだけ騒いでも、結局既得権益にしがみつくセ各球団って何だろう、っていうのも確かにあるけど、ここにすら食いつかない選手会っていうのも、結局何がしたいのか、よくわからん存在になってきた。

以前から公言している通り、既得権益にもっともすがっている球団はGとTの2つ。だから10球団1リーグにするのであれば、GとTを解散するのが適当、っていうのが私の持論なんだけど、実際、今の閉塞した環境を一旦壊すには、それ位の意識改革がファンにも必要じゃないかと思うんだけども、それはセのファンの方が信じられないらしい。少なくとも「自分達の球団」にはそんな問題は起きていないからね。隣のベッドが燃えていてもね。

そういう「ファン」が支える野球、に何ができるんだろう。と本気で思ってしまう。
そうでないと、出される料理を食べるだけ、まずければ他の店(スポーツや娯楽)に行くだけ。応援すら応援団にリードしてもらわないと何もできない。それのどこか文化なんだろう、って、文化論をかざす人にも正直あきれ気味。

正に、別れる為には何十もの理由と方法がある、そんな状況。

投稿者 wolfy

「50 ways to leave your lover..」に3件のコメントがあります
  1. 一時の救済策を経て、プロフェッショナルな経営を

     「もう1つの合併」が失敗に終わりそうな空気が漂う野球界だが、ここへきて、「読売のパ移籍」が取りただされている。
     しかし、これすらも、単なるその場しのぎでしかない。財政難にあえぐパ・リーグ球団を救い、導入が濃厚となっている交流試合を絡めて、プロ野球を救う妙案に思われるかもしれないが、11球団が読売との試合をしたがっている本質は何も変わっていないのである。
     現実的な対応策として、放送権料の12球団均等分配の手がある。来季からでも分配を開始すべきであり、根来コミッショナーは「1リーグなら辞任」などと…

  2. 9.8まで残り5日

    まぁこうなるだろうとは思っていましたが選手会が東京地裁に行った仮処分申請は却下されました。元記事:プロ野球選手会の仮処分申請を却下=球団合併、特別委の審議不用東京地裁(時事通信)
    また株主3人が起こした合併に関する仮処分も却下されました。元記事:大阪地裁が近鉄株主の仮処分申し立て却下(ニッカン)
    この株主の仮処分申請が簡単に認められるようだと他の企業の合併などがこの種の申請によって他企業の企業活動を阻害されてしまうのではないかという指摘もあります。(Wolfyさんのエントリ仮処分却下、…

  3. 野球ファンとして、恵まれた環境

    [blog@wolfy
    ](http://www.doblog.com/weblog/myblog/1312)より
    ↑ちなみに、こちらのwolfyさんのブログは、自分のように感情的に書き殴っている内容ではなく、理性を持ってプロ野球問題を扱っていて、非常に好感が持てます。
    たぶん、自分とは、根本的な野球感が異なっ…

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