合併承認と土日ストと。

本日はJPBPAが合併を1年凍結しなければ、9月中は土日の試合についてストライキを行うと発表。10月以降については追ってということですが、問題となるのは、まず「合併反対ありき」であること。

選手会は労働問題と合併問題を関連づけた上、損害賠償の声に、労働組合と位置付けられたから問題はない。また、10日午後5時までは話し合いに応じるが、それ以降は突入の方向を明らかにしています。（選手会ステートメント）1年凍結した上で行うとしている新規加入条件の緩和および、ドラフト・収益分配について、来年度から行うようにという提案は良いのですが、実はこの文書中には自分たちも血を流すとしていた「1億円以上の選手の削減枠拡大」と「ぜいたく税」は見事に消え去っています。

つまり、「合併延期」のためのストライキが認められるのか、という点は、労働組合として行う問題ではないので、かなり極端な勘違いをされていることになります。場合によってはこちらの仮処分申請を出せば、かなりの確率で通るでしょうし、損害賠償も恐らく認められてしまうと思われます。本当にきちんとした法律家を誰かつけてあげてください。

また、機構は臨時実行委員会でBW+Buの合併を承認。それ以降の動きが現時点では分かっていません。こちらは後でのコメントとしましょう。

ところで、毎日新聞がまた興味深いアンケート結果を出しています。（記事）　日本リサーチセンターが行った1332人での調査では、1リーグ制反対が36.8%、賛成は7％。分からない32.3%、どちらとも言えない22.8％だったということでした。

ついでに極めて余談で、暇そうな小泉首相も「ファンの事も考えて」と言いながら、「最近、米大リーグの方が面白くなった。何とか日本のプロ野球界を盛り上げるような策を考えてもらいたい」というくだらないコメント。
ビジネスモデルとして優れていて、ファンに見る目があり、選手としてもやっていて楽しいというメジャーリーグ。それに比べて日本はね…で選手会の提案も結果的にメジャーとの年俸差を開くので、その結果選手の空洞化は進むわけ。経済でも小泉さんが起こしていることじゃないですかね、実際には。この人は本当に気楽だ…。

<2004/9/8 10:30追記：被ＴＢにてＴＢ追記>
我思う故に我有り　-　日本のプロ野球ストライキは選手の傲慢じゃないのかな、経営者寄りな俺。