新規参入希望球団を何故入れられない、そんなものはすぐできる、という論調があまりにも一方的に、根拠が薄く流れています。が、あえて、私は以下の理由から、無理であると考えます。

1) 機構が(一応)推進した合併ですら、些末な事象の調整に手間取り、発表から承認まで実際に3ヶ月間を要した。

2) 1)について、来季の編成上問題があるから、9月8日までに(新たな)合併の発表がないと認められない、と言ったのは(選手会寄りと言われる)阪神球団であり、これ以降であると、球場を持つ法人との調整・宿泊先手配などに問題が生じる可能性があるのは事実であろう。実際にBWが札幌の宿舎等の調査を行ったのは、F移転前年の6月であるようだ。ホテルの予約は通常1年前から可能であることから、夏休み期間前に決めておく必要があるのではあるのではないか。30~40室程度の部屋を押さえ、会議室をいくつか使用するのであれば、それくらいの期間が当然必要であろう。(30室は通常ツイン、一部選手・コーチ・外国人選手はシングルを想定、40室は全てシングル・外国人選手の妻帯を想定)

3) 現状として、拡張ドラフトの手順なども一切決められていない。また、その手順も今回選手会が求めた、合併球団のプロテクトの選手の拒否権などのように、調整内容に選手会が関与するということになると、さらに時間がかかる可能性がある。

4) また合併の時に不備があると合併反対派は指摘をし、機構側を攻撃していたが、同様にこの問題について、上記理由から、新球団の受理30日以内の承認、および前年度11月30日までの承認で翌年度からの参加が可能としているのは、規約の不備であり、それを後ろ盾にするのは少し問題があるのではないか。(逆説的に言えば、機構としては、制限を加える「付帯条項」に関する規定がないので、30日以内に承認するが、2年後からの参入を条件と付帯条件を付けるやり方はある。)

まあ、機構側の野球協約を必要箇所のみを改正することによる問題を放置した責任というのは、確実にありますね。日本の憲法問題も同様かも知れません。あと不規則発言、既得権益へのしがみつき。日本の縮図と言った方がよさそうな。

あと、一番悪いオチ。
2005年度一杯スト継続で、やっぱり2006年から12球団以上…なったら怖いな、これ。

投稿者 wolfy