あえて野球関係としてエントリーします。
JPモルガン等の民間での再生を目指していたダイエーは、今日急転直下、再生機構入りすることになりました。この背景には毎日の本日朝刊に掲載されたように、
UFJ、三井住友、みずほコーポレートの主力3行の担当役員と高木社長が同夜、会談。3行側は約5時間にわたり説得を続けたが成功しなかった。高木社長は3行に対し、関係者と対応を協議する考えを表明。機構にダイエーの資産査定継続を求めることも示した。一方で主力3行は、最終的にダイエーが再生機構活用を受け入れない場合、同社への支援を打ち切り、運転資金の融資をストップしたり、派遣役員を引き揚げる方針も固めた。
のように、銀行3行が、運転資金のストップにも言及するなどという、一見過剰な要求をしておりました。しかしながら、現実にはダイエーは、既に2回の債務放棄を認められており、アメリカであれば、2度目の放棄の時点で破産法7条で実際に「破産処理」となる訳ですが、今回で事実上3回目の債務放棄を要求したのと同じことになり、その民間による経営再建が成功した場合、それまで内資各行が補填してきたものが、後から来た企業に実権を握られ何もならないということにもなり、問題であることは確かです。
ただ、これら3行がホークスの所有についてどのように扱うかという問題が発生することも確かです。ドームへの興行権の事実上の譲渡という問題もあり、ホークスは福岡を離れられなくなっています。再生機構は売却というになると明言しており(毎日)、仙台争奪戦の敗者が購入、という流れも有るかも知れません。
余談ですが、本日、Lの堤オーナーもコクドの有価証券報告書の「誤記」(コクドの西武鉄道の株式所有比率を43.16%から64.83%と訂正)問題から、役職から全て退くことになり、日本シリーズ終了後、オーナー職を辞任すると発表しました。ライオンズも安泰とはいいにくい状況になりました。(毎日)選手会のストの影響が次第に出てくるのかも知れません。