やはり、現実になりました。
日経が伝えるところでは、中国のPC最大手・レノボグループがIBMのPC事業を1,300億円で購入することとなった、と公表しました。IBMは企業向けサーバ、情報技術に特化し、PC事業からは撤退ということです。
ただ、レノボグループは、IBMのブランドを5年間使用する権利があり、ThinkPadの商標はレノボが取得するということです。つまり、2005年1月1日付で買収した場合…
2005~2009年は、レノボが "IBM ThinkPad" の製造ができる。
2010年以降は、レノボは"ThinkPad"の製造ができるが、IBMの名称は使えない。
ということですね。
いずれにせよ、「IBM製」でないIBM PCばかりになる訳ですが、実際には正直、寂しさはないですね。元ThinkPadユーザーとしても、3桁ナンバーの頃は筐体自体にも信頼感があったのですが、iシリーズからは小生が使ったi1620についても、なんだか韓国LG製のOEMの風情を持っていたし、i1420等は完全にそうでした。実際、持ち運ぶだけでキーボードのキートップが外れる現象が数度起こり、ああ、時代は終わったなぁと感じたものです。
しかし、一瞬だけ輝きがありました。そう、S30。この機会は嘘の様に良かったですね。ただ、それが日本製ということをとっても、最後の輝きになった気がしました。もう少しメモリ容量にゆとりのある設計をしていれば、今も現役で十二分に使えるマシンでしたので、耐久性も高かった最後の機械だけに惜しい気がしました。実はこの機種を「投げた」IBMには小生は期待していなかったのです。
もうIBM=ThinkPadの幻想はとうの昔に去っていたのですが、ついにトドメを刺されたという印象がぬぐえません。もうレノボが作るThinkPadは、今までのものではありません。とりあえず、ノートPCの文化の牽引役となった、IBM ThinkPadに、(無くなる訳じゃないけど)お別れを言うべきだなぁと思います。
再見。
#2004/12/08 16:00
Thinkpad Clubを見ると、12/3の発表の段階では、「合弁事業ではないか」ですとか、「誤報」という話も出ています。
実は先に東芝に話を持ちかけていたという話も出ておりまして、経緯が興味深いです。
#21:10 TB追加 或る荒川区民のつぶやき マイケル・デル氏のお墨付き
…確かに、統合による人的なデメリットもありますが、PCの場合は、ブランドを1つにしても販路が2つになる訳じゃないですから、縮小均衡としか考えられないですよね。Lenovoとすれば、日本やアメリカに出て行くにしてもLenovoでは「安物イメージ」でしょうから、メリットは東芝よりはあるのでしょうね。そういう意味でも東芝はThinkpadブランドを持つことのメリットはあまりないですね。
でもs30とか、Let’s NoteのB5サイズとかはアメリカに持って行くとウケたもんですよ。VAIOでは絶対にそんなことはないですけどね。Coolに映るようです。
「さらばIBM製 ThinkPad……」に10件のコメントがあります
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IBMがパソコン事業を売却したことについて。
おそろしいわねー。
ソースはこちら。
デルのおかげで、既存のPCメーカーの低価格化による採算悪化が進み、どのメーカーがパソコン事業から撤退する…
マイケル・デル氏のお墨付き
中国「聯想」 IBMパソコン事業買収で合意(産経新聞)
Dell:ほかの合併と「同じくらい」うまくいく(ITmedia)
「聯想」も
日本でCMやる時は
「ThinkPadアルヨ! アイヤー!」とか
センセーショナルなのを希望します。
妙な「オシャレ感」漂わせても、底が知れま…
東芝はデスクトップで全然×だったから持ちかけられても断るでしょ。
まだ日立の方が可能性あったような気がします。(HDD協業してますから).
IBM Think Pad が消える!
ここ数日噂になっていた、IBMのPC事業からの撤退ですが、とうとう中国のパソコン最大手、聯想集団(レノボグループ)が、8日米IBMのパソコン事業を全面買収すると発表しました。 今回の買収金額は12億5000万ドル(約1300億円)。買収後、聯想は5年間は「IBM」のブランドを使用する権利を持ち、「ThinkPad」の商標と関連技術を獲得するそうですが、IBMクオリティと言われたThinkPad のシルクのようなキータッチなどのこだわりは事実上消滅してしまいます。…
さようならIBM
きのう発表していたんですが、1日4件は多すぎるように思うので日付が変わるまでの間、下書きにしておきました。あしからず。
とうとう発表されましたね。IBMの件。
IBM、パソコン事業売却を発表 中国・聯想Gに
米コンピューター大手IBMは7日夜(日本時間8日午前)、同社のパソコン事業を中国のパソコン最大手・レノボ(聯想)グループに売…
tbさせて頂きました。ありがとうございます。
>tagosakuさん
ありがとうございました。内容拝見しました。後ほどTB打ちましょう。
>すえよしさん
確かにそうでしたよねぇ。でもIBMのDT機もダメダメじゃないですか?
Aptivaって皆さん覚えてますよね???
結局600億円近い債務も抱き合わせだから、日立もようやく黒字化したところではよう受けないでしょう。
そういえば、大昔のLatitudeってソニー製だったの、皆さんご存知です?
時代変わりましたよね…。
非常に悲しいので、またエントリーを書いてしまいました。
この記事のリンクを貼ってしまいました。
悲しいです。
>FRANK LLOYDさん
確かにかなしいですよねぇ。賃下げはしない、と言っても、「賃上げもしない」ということでも
ありましょうからねぇ。いずれにせよ、中国のHQの了承を得なければ、新モデルのコンセプトも
通りはしないでしょうから、今までのThinklPadの系譜は新規に起こるモデルにはありえないと
考えるのが当然だとも思います。
出てきても、Lenovoの新ノートでThinkPadのエッセンスと考えるのが適切…なんでしょうね。
とにかく、鐘が鳴った、というところでしょうね。
Lenovoでは701cなどの斬新な(今でも)、そして、斬新なだけではなく精密な
ノートの計画をたてられるか、というと疑問です。
S30の芸術品のような仕上げ。
それから、どの製品でも、満足度の幅はあるとはいえ、
他社の付け足しのようなものとは雲泥の差のあるキーボード。
あああ、IBMのキーボード。
悲しいです。
ふにゃふにゃのキーボードになるのでしょうね。
悲しい。。。