羽田ハブは当然の帰結。だけど…

By | 2009/10/13

今日、前原国交相の記者会見で公式に羽田のハブ化について発表。
ある意味当然の帰結。
欧州便を朝、米国便を夕に飛ばす際に、ピークアワーの8時台、19時台をずらせば、運用は可能。
実際、大阪から成田は使いにくく、ほとんど欧米には飛ばなくなっている。
某バスケットボール選手が、シンシナティからパリ経由で関空に来たのも、そのほうが速いから。(19時間)
羽田なら、今の昼間の搭乗率を改善できるし、成田便の待ち時間も軽減できる。

ただ、しかし。
それによって増える東京への国内線需要をどう考えるか、と言う問題が残る。
その結果シカゴ・オヘア並の混雑というのも考え得る。
また、成田をどうするのか、と言う議論にも立ち返る。

一方、この裏で、関空をハブにしないなら、支出を打ち切ると言った橋下知事。
逆に補給金について、見直しという立場を取った前原国交相。
結果、関空が双方からお金が出ず、破綻となる可能性もあり、誘致した責任も問われる結果に。
結局、箱物を作れ作れといって、その後の努力も国任せ、というのは責任あるとは思わない。
恫喝でお金を出せというのも違う問題で、
今後のハコモノの建設については同様の責任がかかるということも提示しているように思うんだけど。
実際には
羽田の混雑の分散→羽田第1ー関空第2の2ハブ化→関空ー羽田の便数増加→伊丹廃止+関空ー大阪の陸路整備 
というのが自然な流れのような気がするのだけども。

まずは痛みが必要なんだろうね、と。
日本にはハブ空港はないのだから。
作る時の理屈のためだけに、ハブをアピールする。そういう行政だった、ということだろうと思う。

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