昨日、大々的に宣伝していたソフトバンクの「プラチナバンド」。
それまで
・エリアは基地局も多いし問題はない
と言っていながら
・プラチナバンドの割り当てがないから電波が届かない
と割り当てを訴求。そして割り当てがあったら
・これですべてが解決!
と言わんばかりのCM。
しかし実際にはどうなんでしょう?
そもそもプラチナバンドというのは、周波数が高く(波長が短く)なるほど同じ出力でも
・電波の伝わる距離は短くなり
・電波の回折はしにくくなる(回り込みにくくなる)
と言われます。
昔VHF(アナログ12チャンネルまで)と、UHF局の扱いが違ったのもこのためです。
UHFの方が回り込みにくいのです…あれ?UHFって470~770MHz…
まあ、ここは「しかと」しときましょう。
回り込みと言えばビルの奥や、店舗に居るときなどにつながらないのが厄介ですよね。
ということで一般には都市部での配置を期待するものと思います。
じゃあ今現在実際利用できるエリアはそんなに広いのかと言えば、実は18万局ソフトバンクの基地局はありますが、昨日開局したのはわずかに数百(ソフトバンク関係者のツイッターより)。実はauが今冬サービスをスタートするLTEで設置済みの基地局数(3千以上)より少ないのです。
サービス開始時点で利用可能なスマートフォン(高機能携帯電話)は「iPhone(アイフォーン)4」など10機種。ただサービス区域がごく狭く、利用できるエリアの拡大はこれからの課題だ。ソフトバンクの現在の基地局数は18万局強あるが、900メガヘルツ対応基地局はその3%程度にすぎないためだ。
26日からホームページで900メガヘルツのサービス区域を表示。「サービスが使えることを確認してから掲載する」(同社関係者)方針。今年度末には900メガヘルツ対応基地局を1万5600局にして人口カバー率を22・2%にする計画で、平成26年度中には90%の達成を目指す。
実際、大阪のキタ・ミナミ・三宮での状況をソフトバンク公式サイトから見てみると
難波3丁目のみ「工事中」で、梅田3丁目、心斎橋1丁目、神戸市生田町3丁目は「計画中」。
この工事中の記載自体から、設置までは4ヶ月かかると掲示されています…そのため、梅田・心斎橋・生田では恩恵にあずかれるのは年末以降、ということです。
まだ、三宮はマシな方で…
京都については、七条烏丸付近では
このように工事予定が表示されますが、四条烏丸周辺になると
ここに出るはずの状況を確認するためのボタンすら出なくなります。
都市部で本当に展開するつもりがあるのか、それとも今でも使えるから後回しなのか。
まあ誠実かどうかは皆さんの判断におまかせします。
この状況で、9月末までの「プラチナバンド」のエリアを
こういう風に表示するのは、ちょっと詐欺の香りすらしてしまいますね。ズームできなくしているのも何だかなあ、な話で。
まあ、ソフトバンクだなぁと思うわけです。
あと、複数の電波を扱うと、データ通信などの連続性の問題も出ます。それはDoCoMoでもauでも同じことなので、すべて一朝一夕には解決しません。
90%に達する2016年にはどうなるかわかるのでしょうかね。
その頃には「2年契約」も「2回目」が終了していますが…ね。(^_^;