プレーの質か、懸命さか。

By | 2014/05/08

1シーズン、NBLを見ました。シーズン54試合。すべて。
確かに上手いです。彼らは。特に旧JBLは。
ただ、やっぱり、見ていて空虚感が漂うことは正直珍しくありませんでした。
どうしてかな、と思いました。

一足早くシーズンを終えて、見に行っているのは、専らbjリーグです。
昔見慣れたということもありますが、やはり少し違うのです。
軽くできたオープンショットも彼らはよく外すのは確かです。
でも汗をかこうとします。
試合前から相手や相手のファンを目線ですでに小馬鹿にするようなこともありません。

一方のリーグは(それでも)サラリーキャップが「高すぎて」、チーム間の格差が「懸命さ」だけでは、どうしようもないところまで現状開いています。
足りないチームはその環境で収入を増やさないことには、リーグは正直「収入に好影響を与える事業」は今季、客の目から見ても「何もしなかった」と言っていい状況で、自助するしかありません。
名古屋や北海道は昨季に比較すると好成績とはいいますが、拡張チームを除いた戦績はそれほど好調ではありません。

もう一つ言えば、NBLでは、NBAやスペインのバスケットを見ていて、吹かないプレーがたくさんあります。
それは許されているのは、おそらく「多すぎる」からではとさえ見えます。
コストセンターが行う事業では、コストカットが目標になります。体力の消費もある意味コストなのかな、と思います。

bjの場合は(3、4年前と比べて)取れる選手のコストが総じて下がらざるを得ないので、そうなっちゃうのだろうなあというところは正直あります。
だからこそ、気持ちでボールをリングに沈めないといけないシーンが多くなります。
それが逆に懸命さに感じるところもあるのかもしれません。

望むらくは、「その上手さ」が「もう一つの方の気持ち」と重なれば、「その上手さ」ですら世界に足りない部分を補えるのかもしれません。
ただ、今は別です。
多分、プレーの質だけで、競争的なリーグ構成でもない今のNBLでは、そのチームが懸命さを出さないと、なかなか厳しいだろうし、
旧JBLチームの観客動員についてもいい影響がでないだろうなあ、という印象を受けています。

その「上手さ」と「懸命さ」がうまくミックスされる方法がないものか、というのが、自分が1年NBLを見続けての結論のようなものです。

1loc

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