アミノ酸飲料のCMが下火です。スポーツドリンクのシーズンではないこともあるが、それ以上に過剰な効能をうたった「ように見える」CMを打ったことが、問題になっているように見えます。
 
例えばサントリーの「アミノ式」。CMで気付かれている方もいらっしゃるでしょうけど、最近のバージョンではこのような点が過去のものとは異なっています。
 
1)「こんな運動しなくても」→「こんな運動したくても(ムリ)

-運動をしなくても、脂肪が燃焼するような誤認を与える。(実際には運動が必須)
 
2)「♪燃焼系 ぼっぼっぼっ」 のところが 「ぽっぽっぽっ」に変わり、炎が出なくなった
 
-飲むだけで燃える訳ではないから、炎を出すのはどうか、ということだろう。
 
3)「とりすぎ、ためすぎ、なまけすぎ」の画面上の文字が「ムリせずスッキリ」へ
 
-繰り返しになるが、飲むだけで3つの「過ぎ」が解消される訳ではないので、ということ。
 
特定保健用食品として厚生労働省の認可を受けていないにもかかわらず、このような効能を想像させる広告を行うこと自体が、薬事法違反になる可能性がある、ということですね。
 
例えば「ガンに」とか書いても「効く」「治る」と書かなければ、効能をうたった訳ではないという「灰色」になるような広告をご覧になったことがあると思いますけど、それもこの規制によるものです。
 
アミノ酸飲料の「アミノサプリ」もこの微妙な表現を取っていて、非常にグレーゾーンな広告を打っていました。また、サントリーは「ダカラ」でも飲むだけで「取りすぎたものを排泄する」印象を与えるのですが、飲料自体に糖分が多く含まれているので、問題がないとは言えない広告になってしまいます。
 
なんか健康ブームのおかげでこの辺りの曖昧な広告が増えていますが、解せないものが多くて、なんか嫌になりますね。

投稿者 wolfy

“燃焼系?「アミノ式」。” に1件のフィードバックがあります
  1. 「健康系?」カテキン式

    trackback – own [燃焼系?「アミノ式」。]
     
    以前同社の「アミノ式」CMについて記載しましたが、今回はカテキン式です。広告上の制約を受けて今回はかなり控えめな表現で、適切になっているように見えます。
     
    しかしながら、この「カテキン式」、含有成分に例のものが含まれています。そう「グルタミン酸ナトリウ…

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