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花王「へルシア緑茶」が好調で、全国拡大販売を延期することになったという。関西でも異常で、私が行くコンビニでも20フェイス以上を獲得しています。一方「サンガリア」の「カテキン600」(ちなみに24本で2980円のオンラインショップ有)は姿を消しました。(同時に私も飲むのを止めました)
どうもこの「花王」の「へルシア緑茶」は胡散臭いのです。まず、1時間かけて「あるある大辞典」で「カテキン」を題材として1時間広告を延々と行ったこともあるし、コンビニ専用商品として値崩れを避けていることも問題だと思います。(独禁法法=販路限定、再販=価格拘束の違反ではないかとも考えられる)ましてやコンビニ販売は期間限定でも無いようですので、意図的な行為と言わざるを得ません。
それ以上にこの効果が怪しいんですよ。
まず花王サイト上には、「高濃度のカテキンを摂取することで期待できる」かの様な記載をしていますが、根拠はカテキン588mg/340mlと、126mg/340mlを各1日1本飲んだ場合との比較のみで、588mg/1200ml等の、実際に同量のカテキンを低濃度で摂取したかの比較はありません。実際には低濃度でも同量のカテキンを摂取しても良いと思われます。それに「へルシア緑茶」の含有量である540mg/340mlで試験を行った形跡は花王のサイトにはありません。
また、CT面積で「減少した」と言う「体脂肪」は「CTでの」へそ周辺部のみの「腹部全脂肪面積」であること。正確な体脂肪の低減効果は公開していません。もっと言えば最大の問題となる内臓脂肪についてはサイト上で公開していません。(TVでは12週の摂取で2%の体脂肪低減とうたっていましたが、12週以上継続した場合にそれ以上の効果があるかどうかは臨床試験を行っていません。それ以上にサンプル数が1桁であるため、有意差の有無も立証していません。)
そのため、特定保健用食品として、許可を取得した表現は以下の通り。
「体脂肪が気になる方に」
ところが、TV広告では「体脂肪にガツン」と「効く」かのような表現を用いています。「特定保健用健康食品の審査等取扱い及び指導要領」によると、
3 表示(2) 保健の用途の表示の範囲
保健の用途の表示は、健康の維持、増進に役立つ、又は適する旨を表現するものであって、例えば、次に掲げるものであることとし、明らかに医薬品と誤認されるおそれのあるものであってはならないこと。
ア 容易に測定可能な体調の指標の維持に適する又は改善に役立つ旨
イ 身体の生理機能、組織機能の良好な維持に適する又は改善に役立つ旨
ウ 身体の状態を本人が自覚でき、一時的であって継続的、慢性的でない体調の変化の改善に役立つ旨
としており、これに抵触する可能性があります。(効くということを連想させる表現で、承認を得ているものを超えている)
9 許可後の取扱い
(3) 商品の表示及び広告 商品の保健の用途に係る表示及び広告については、許可等を受けた表示の範囲内とすることと し、虚偽又は誇大な記載をすることがないようにすること。
と、更に強められ、
10 監視指導
特定保健用食品の監視に当たっては、以下に掲げる事項につき御留意いただきたいこと。
(3) 健康増進法施行規則で定める事項を表示していないとき又は虚偽の表示をしたときは、健康増進法第28条(同法第29条第2項において準用する場合を含む。)の規定により、当該許可等を取り消すことができることとされているので、このような食品を発見した場合は、対策室に通報すること。
ということから、このような表現を看過した場合、許可を取り消すことが出来る可能性がある、ということになります。
適当な表現に直しはる方がええと思いますけどね。
それに、ここにも書いたように商売のやり方にも汚さを感じるので、「へルシア緑茶」、悪いけど大嫌いなんですよ。マーケティング、っていうひともいるかも知れないけども、自由を阻害する販売方法ってのは、私は主義として許せないんですよ。
はじめまして。
自分も、ガツンってなんだよ!って思ってCM見てます。
絶対に「効く」といわないところがウケますね。
でも付加効果とかにヨワヨワなので最近はフラバン茶飲んでます(笑
本当に効くのかなあ・・・と半信半疑でCMを見ていました。そっか、3ヶ月で2%しか違わない(2%も違う?)んですね。それってすごいことなのですか?
サイトへの書き込みを辿って来ました。読み応えがあって面白いですね。常連化宣言しちゃいます。
>scopさん
効く、というと薬事法の制限を受けますので「へルシア緑茶」では絶対に認可は取れません。これは断言してもいいです。でもUSやEUではリスクファクターの表示も義務なのですが、日本では絶対に書かないですよね。これは問題だと思います。
>IkeaStyle!さん
2ポイントですね。あえて原文は訂正しません。
ただ、サンプル数が少ないのでどの程度実際の信憑性があるのかという気はします。単純に抗酸化物質として取る分にはいいのですが、花王の当該サイトが根拠の提示がなく、承認取り消ししてもいんじゃないかと思います。少なくともUS/EUでは認められない表現です。
カジュアルなアミノ酸飲料系は、なかなか上手な(?)表現をして成功したようですが、こちらは問題ありそうな感じなのですね。消費者として本質を見抜けるようになりたいものです。
いや、アミノ酸飲料もあれは問題でしたね。過去ログに記載していますが(広告上の問題について)。
「へルシア緑茶」の胡散臭さ②
trackback – own [「へルシア緑茶」の胡散臭さ]
ということで、続編です。
へルシア緑茶の公式サイト(専門家向ページ)中に、このような記載がありました。
# この体重減少量から計算すると、高濃度茶カテキン588mg/340mlを
# 飲用することによる、1日当たりのエネルギー消費量の増加は
# <…
サンガリアのCM
もうなんというか不思議な空気をもつCMというか安上がりなCMというか。 「いちにいさんがりあ」のようなフレーズをきいた事のある人も多いんでは ないでしょうか。サンガリアのページではCMコレクションと銘うったアーカイブの ようなものがあるんですが、昔から同じセンスだったんですね。。 個人的には「国やぶれてサンガリア編」が気になりました。もうそのタイトルが。。 内容をみても何がかかってるのかわかりませんでした。。…
都合が悪ければトカゲのしっぽ切りか?>花王
先日、関西テレビ系の「あるある大事典II」について苦言を呈した。ただ、この中で最もそれで利益を上げていた企業が手を引いた。
「花王」その会社だ。
私はこの企業を許さない…