旧「近鉄野球株式会社」である「大阪バファローズ株式会社」は、ついに2005年より「近鉄」の名を売ることになりました。いや、球団は売りません。「命名権」を販売する、ということです。

5年以上の契約で、基本契約は年36億円。順位によって10億ほど上下するとのことです。そして選手の自社広告への肖像権、ユニフォームへの自社名の記入、そしてチームの名前をその企業に販売する、ということになるそうです。

つまりは、パリーグ創設時の企業名を維持していた最後のチームが今年で消えることになります。もちろん販売契約が成立し、承認された場合です。セの「某オーナー」が猛反対し、それに付和雷同する自分の利害を守るために意見を持たない間抜けなそのリーグのオーナー達は、その意見に賛成して承認されない可能性もかなりあります。

しかし、パの球団は決算上は黒字でも、年15~20億の費用をオーナー会社が何らかの形で補填しているという事実があります。オリックスのように、それを損金処理できるようにと、チーム名から企業名を外せないと言っている会社もあります。ロッテに至っては30億です。少ない金額ではありません。

TV放映権料も、セのG戦(但しGのロード)で1億円と言われていたのに対し、パはローカル中継で100~300万、それもオーナー会社の広告を出さないと放映してくれないケースも多くあります。それを同義に扱うこと自体問題があります。特にパ創設時にG戦目当てで寝返ったタイガースとか言うチームには言われたくありません(苦笑)。

そういう背景を考えられない、共存共栄を考えられない人の下に存在しているこの国のプロ野球というのは、非常に不幸であるでしょう。この件が、良い方向に進むきっかけになってくれれば良いのですが…。それはもちろん命名権が売れること、ではありません。

当該記事:毎日

投稿者 wolfy

“さらば「大阪近鉄」…” に1件のフィードバックがあります
  1. 近鉄:20,000人以下では赤字興行

    trackback – yoshixさん [球団名売却断念なら大阪ドーム撤退]
    trackback – own [さらば「大阪近鉄」…]
    年間10億円の使用料…

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