小生が録音機材を持ち始めた頃は、Lカセットが終焉を迎えており、オープンリールが高級機材、ふつーの人がカセットテープ(コンパクトカセット)を使っていた時代。カセットテープにも3種類あって、I(ノーマル)、Ⅱ(クローム/ハイ)、Ⅲ(フェリクローム)の3種類。と言っても、ⅢなんてのはSONYのDUADっていうのしか後にも先にも存在しなかったころ。

当時はタイプⅡの90分テープですら600円(普通品)か700円(上級品)位していましたから、高値の花でした。

そこに現れたのがタイプⅣのメタルテープ。高音の伸びが特徴的でしたけど、ふと気になって見てみたところ、当時の御三家、SONY、TDK、日立マクセルの3社の民生用商品からメタルテープは消え失せています。それ以前に、SONYのサイトからはカセットテープ自体が無くなっているのです。(ホントか?)

あの名品、TDKのSAやらももちろん姿を消していて、CDingとかいうよく分からない商品が残っているのみ。昔の名前で出ているのはTDKのAE位でしょうか。

急速なデジタル化と、CD-Rに焼くことが当然になったので、ハイエンド層すら残らなかったのでしょうね。

デジタル化の流れは、こんなところにも来ていたようです。
さよなら磁性体…。
よく使ってたTDKのMA、Maxell XLI、さようなら…。


参考:
個人サイト 
懐かしのカセットテープ
企業サイト
SONY レコーディングメディア
TDK カセットテープ
Maxell カセットテープ

投稿者 wolfy

「カセット:「メタルテープ」最早製造していないとは…」に9件のコメントがあります
  1. wolfyさん、初めまして、kinoppyと申します。
    この「懐かしのテープ」のサイトを見ていると
    あまりに懐かしくて涙が出ます。(出ないけど)
    テープ一本一本に思い入れがあった気がします。

    SONYのメタルマスター・・・
    1本買いました。
    すごく高くてびっくりでした。
    あーあの頃はこんなモノにたくさんお金を使っていたんだな。。。

  2. Lカセット…世代が…w

    ノーマルテープはまだ転がってるみたいですが、メタルは作ってないみたいですね…

  3. はじめまして>kinoppyさん
    そうですね、自分の使ってるテープには思い入れありましたね。
    SONYのデッキにはSONYのテープとか、AKAI(A&D)には
    TDKとか…。
    MetalMaster…46分で1300円とか1600円とかしてましたよね。
    MA-RなんてのがTDKから出ていて、廃番になるとき1本
    300円位で売っていて、喜んで買いましたっけ…。
    それでも今は「高い」って言われちゃうような値段ですけどね…。

    >Hiyohiyoさん
    やりますねぇ…85年くらいのSONYのカタログで下の方にひっそり載っていたLカセ思い出しました。
    LカセでもDUADってあったんですよねぇ…。

  4. ちょくちょく拝見しておりました。
    ウルフが愛らしいですね♪
    JACK WOLFSKINというアウトドアメーカーを愛用しています。笑

    と、脱線しました。
    メタルテープ!!私も勇気を出して買ったことあります。
    レコードを高音質で残しておきたいと思ったから・・
    でも、高音質を追求していくとデジタルに移行してしまったのでしょうね。
    客層が移行してしまったから、生き残れなかった。現実は厳しいな・・・

  5. デジタルの方が低品質になりまっせw

    アナログは技術の進歩とともにどこまででも分解能を上げていけるけど、デジタルは情報を根本的に欠落させるために作られた瞬間以上の分解能を上げることはできず、補間というオリジナルを作り出すのではなく、後付でなんとかしようとすることしかできません。

    アナログは経年で劣化していきますが、デジタルは劣化していきません。情報量がデジタルの方が圧倒的に少ないからですやね。

    デジタル化こそが、音楽の劣化への一方通行の道だったんぢゃないだろうか、みたいな事を思いつつ…

  6. 本当の意味で高品質を望むのであれば、フルアナログ化こそが選択肢ではないかと…高価すぎて庶民には手出しできませんが…

    そこそこの音質という消費者をなめた音楽商品を作り出してしまったレコード業界。もう君達はいいよ…

  7. なるほど・・・そうだったのですね。
    CDは音が劣化しないという理由で発展したのか・・・
    無知をさらけだしてしまい、お恥ずかしいです。

  8. う~ん、大きな意味で言えば「高音質」なのかも知れません。
    ヒスノイズ(あのテープの”シャー”って言う音)だけを「悪い」
    と捉えたり、ヘッドクリーニングしないで、アジマスずれ起こした
    デッキで、何回も聞いたりとか…。

    何も考えず、と言う意味では「高音質」なんですよね。おかげで
    最近ストリングスとか使うポップスが減ったのは、その辺
    なんじゃないでしょうか。

  9. 音楽の均質化への道を開いたのは確か。
    でも、それによって失ったものもたくさんあると思ってます。

    つーか、自分で自分の首を絞めに行った事を忘れてるレコード業界が愚かしく、哀れで…

    いいたいことは色々ありますが、愚痴にしかならんので省略。最近、音楽買わないし…聞かなくなっちゃったなぁ…

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