ポイントサービス花盛り。昔は1%位が常識だったのに、今や20%を超えるポイントバックも珍しくなくなって、買う時に混乱することも。でも、こんな掲示板への書き込みもよく見ます。
”A店で「50,000円+20%ポイント」、B店が「41,500円」だったので、A店で買いました。"
ちょっと待ってください。20%ポイントバックは20%割引じゃありません。ということで、例として計算してみました。
例えば、10万円の商品を10%ポイントバックで購入したとします。すると、商品を10,000円購入できる権利を得る訳です。仮にこの商品も10%ポイントバックとすると、実際には、その商品の価値は「10000×(100/100+10)」円であると考えることができる訳です。(実際にはΣを用いて計算する方がいいんですが、ややこしいので計算を簡素化します。そのため記載している正味割引率は実際より高くでています)。
すると、実際には、10万円で109,901円の商品を買う権利を得る店、ということで、実際の値引き率としては、9.1%になる訳です。20%とすれば、16.7%まで下がります。ポイント数が高くなるほど、正味値引率との乖離が出てきます。しかしこの正味値引率を高くする方法があります。それは単純でポイント還元率の低い商品をポイントで購入することです。
表にしてみるとこういう感じです。
交換商品: 同還元率商品 10%ポイント還元
ポイント 権利額 正味率 権利額 正味率
10% 109,091 9.1% 同じ
13% 111,504 11.5% 111,818 11.8%
15% 113,044 13.0% 113,636 13.6%
18% 115,254 15.3% 116,364 16.4%
20% 116,667 16.7% 116,181 18.2%
23% 118,699 18.7% 120,909 20.9%
ただ、先に挙げた例での問題点では、実際に支払うのは、8,500円高くなる、ということと、この例で行けば、ポイントを高還元率商品でしてしまうと、実際には1,000円強の高い買い物をしている、と言う計算になります。また、低還元率(10%)商品としても、600円浮かすために、次の商品の購入場所が限定され、またキャッシュフローが減少する、ということにもなります。
当然のレトリックとして、実際には値引きではなく、おまけであるということで、実際の支払額を減らすという性質の物ではなく、消費自体を減らすことには直接ならない、ということです。
ですから、ポイントとしては、
・同時に購入するものを予算を決めてまとめて購入。
・そのうち、ポイント還元率の高いものもしくは購入額の多いを購入、低いものをポイント消費で交換。
・次に買う商品の店舗選択を狭めるリスクを検討すべき。
という至極当たり前な結論になるわけです。
ちなみに関西では、ポイントではできるだけ早く消費する傾向があり、関東ではためて大きな買い物をする傾向があるということです。その点で、このポイント制における金銭感覚というのは、関西の方がキャッシュフロー重視であり、リスク管理をしているとも取れるわけで、非常に興味深く思います。
「Do the math: ポイントバックの実際の割引率は?」に4件のコメントがあります
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今使ってるLCDーTVの買った当時の相場
ポイントありの店:100,000+tax+13%ポイント還元
ポイントなしの店:78,000+tax(ただし現金特価)
♪よ~くかんがえよ~っ。(略)
今使っているカメラ(S1)
そこ @59,800+Tx+15%Pts.
買ったとこ @47,000+Tx+1%Pts. →加算されたポイントで5年保証。
但しB-mobile2年延長パックはどこでも@118,000。そこ@118,000+13%Pts.。ポイントでゲームキューブ買わされたが(^^;
(゜∀゜)商店でしたから
うちはそれに「ムラ」が付くカメラ屋でしたが。