6球団が5になり、4になり、リーグ継続が危ぶまれていたリーグが、アジアに目を向け、アジアリーグを作る…。「どこぞのリーグ」でMから始まるチームのオーナーが主張していたことを、一歩先に行うスポーツが出てきました。
それはアイスホッケーです。(朝日)
この日本リーグ、西武鉄道、福徳相銀、王子製紙、岩倉組、古河電工の5チームで始まり、72年福徳の休部で代わりに国土計画(現コクド)が加盟。74年に十条製紙(現日本製紙)が加盟し、6チーム体制。どこぞのリーグのように、なんだかんだ言いながらこの体制が守られると思い込んでいた。岩倉の休部でそれを雪印が引き継いだのは79年がそれ。西鉄が太平洋ク、クラウンライター、西武と引き継がれたのに相似します。
ところが、古河電工が不況でチームの廃部を決め、引き継ぐような形で市民球団のような形で99年に日光アイスバックスが設立。でも、解雇などが多く、資金難な継続し、2004-05年シーズンに3セットが組めない可能性が高い現状。また、大阪工場の事件で会社崩壊の危機に立った雪印がチームを解散し、市民クラブとして札幌ポラリスを立ち上げたものの、2001-02年の1年で崩壊。ここで5チームとなる。また引き継ぎように市民クラブを立ち上げるも、日本リーグ傘下資金が集まっていない。運営資金は年2~3億円に過ぎないのに。
更には2002年シーズン終了で西武鉄道が不動産などの欠損で休部。コクドと統合され4チームに。この場合は単純にコクドが西武の選手をピックして、他の選手を自由契約のような形で引き継ぎました。
4チームでのリーグ構成に問題を感じたリーグは、ここでアジア(極東)リーグ構想を立ち上げる。韓国はもっと深刻で、事実上唯一の実業団チームとなったハルラ・ウイニアを参加させ、2003年には5チームでアジアリーグを実施しました。ここに来季より、中国・黒竜江省の2チームと、ロシアの極東チームを加えた8チームでアジアリーグを構成し、日本リーグを解消させる、という荒技が成立する運びとなりそう、ということなのです。NHLが話題になりがちですが、最近は欧州でもリーグ運営が盛んで、NHLのスタープレーヤーが自国にリーグに意外に高額で契約し戻ってしまう、という現象の中、アジアでもそれを狙おう、ということのようです。
どこぞのスポーツとは違い、ピンチをチャンスに変える(ギャンブルとも言いますが)ことを選んだ訳です。多分、ナショナリズムも絡んで、面白い構成になりそうな予感が私にはしています。
さて、「どこぞのスポーツ」と「どこぞのリーグ」は、既得権益の奪い合いに終始している暇があるのでしょうか?