日本のスポーツに於いて思うことは、とにかく地位が低いこと。まあ、プロ野球でも日本シリーズならそうでもないだろうけど、皆さんの回りにあなたがこういうことを言ったら、どのような反応が返ってくるだろう?

「明日からパ・リーグの球場巡りの観戦ツアーに1週間行ってくるよ」

まあ、間違いなく酔狂扱いでしょう? セでもどうかと思うし、読売絡みならまあ、納得してもらえるかも知れないけど、阪神でもちょっと眉潜められることがあると思うんですよ。

逆に、私がカナダ・カルガリーのガソリンスタンドで、高校生くらいのアルバイトの女性と話していた時のことを思い出すと…

「今日はフレームス(カルガリー)を見て、明日トロントでマイナーとリーフスを見て、その次の日はモントリオールでカナディアンズ戦見るんだ。」
"Wow,it’s great !"
表現の多寡が国民性の違いであるにせよ、冗談抜きで驚いてくれたのは新鮮でした。

カナダでホッケーと言えば国技ってこともあるけど、ビール会社のキャンペーンで、6都市で7日かけて、各本拠地で観戦できるって内容のものがあったりする位、そのスポーツが愛されていて、観ることに浸っていても、別に問題はないし、むしろ羨望対象。Mastercardが2001年に、2人がMLBの30本拠地を観戦で廻るツアー(これもキャンペーンの特賞)の日記がMastercardのサイトで書かれていたことを思い出します。で、各本拠地に寄ると、「Tickets:$100… 12 down, 18 to go: priceless 」と流れる。

日本じゃどうか?「趣味は野球観戦です」「やる方は? あ、そう。ふーん…」

どっちがどれ位より愛されているかは、明白ですよね。
少なくとも日本じゃ、プロ野球は、「文化」ではないんですよ。
それを「文化」にするための方策を考えなきゃいけないのに、既に「文化」だから12球団、2リーグで、というのもおかしな話。

本当に自分たちが守らず、放棄したものの責任、っていうのは考えて欲しいと思います。これと平行して考えて欲しい、北米でのマイナーマーケットチームのファン像っていうのも、明日くらいに書いてみることにしましょう。

投稿者 wolfy

「日本のスポーツ観戦の地位の低さ。」に3件のコメントがあります
  1. なんてったって、引退した選手が芸人まがいのこと平気でさせるような国ですから…
    スポーツ自体の地位が低いから起こりえることなのかもしれません。

  2. プロにしろ、アマチュアにしろ扱いが低いですね
    国技の相撲ですら、そうですからね
    プロ野球は、それに比べたらまだいい方だと思いますよ

    道楽に金を使う人が減ったのもあると思いますけどね
    プロスポーツ選手の後援会に何回も行ったことがあるんですけど
    タニマチみたいな人が減ってきましたね

  3. ガッツ石松さんとかね…。ボクシングにかかわっているときは、ぜんぜんボケない人なんですけどね。地位、確かに低いですよね。
    「金持ち」が更に金を増やして、自分のために使うことしか考えない…。
    宗教は、自分達の拡大のために、敷地を一般に開放しないのに、優遇税制を受ける。

    社会構造の誤り。高度成長は、カネとモノを与えてはくれたけど、それを支えた層の方々は、社会に係わらないことで、それを打ち立てた。空洞化の責任は、財政とともに次世代へ…。でしょうかね。

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