合併調印と仮処分受理。

BWとBuの合併に関する調印が昨日行われ、内容は守秘義務の為公表できず、9月8日に承認後発表される運びにとのこと。ただ一部報道では、新球団名は「オリックス・バファローズ」、専用球場は「大阪ドーム」と伝えられます。個人的には8日の発表待ちです。3年後近鉄が運営から撤退との報道は、一旦近鉄側は確定情報としては否定しています。

また、一方、選手会の合併差し止めの仮処分申請は、田中真紀子さんの文春出版差し止めおよびUFJ合併問題を扱った11部からの申請をしようしたところ、労働専門部の9部への切替えを勧められ、「選手会の意図通り労働問題としてとらえられた」と受け止めた（ニッカン)とのことですが、26日のエントリーでも記載したとおり、労働問題でなければ棄却の可能性すらあることも、選手会の認識が無かったことを露呈しました。

選手会のリリースによると、23日の団交が「団交ではなく」、労働条件について特別委員会で「審議議決」する必要があるとしています。また財務諸表が商法上提出義務があるが、（選手会への）提出を拒否していることも理由に挙げていますが、選手会の提示は義務ではないですし、それ以外の根拠も薄い気が私にはします。

逆にこれが認められた場合、企業合併は効率化を推進するために行われるものですから、他の企業合併でも、労組等からの同様の合併阻止手続きが相次ぐことになるでしょう。このようなケースでは、一般的に「公序良俗に基づき」認めない、との判断になるように思われます。地裁では、東京地裁自体、名物裁判官がおりますので、その方が担当官になれば一旦は認めることになるやも知れませんが、高裁以上では難しいと考えるべきだと思われます。