一介のBWファンとして。
最近の公式サイトを含めたファンサイトに出入りしなくなった。
そこでは、現球団に神戸から出て行け、楽天歓迎の様相。
ブレーブスだけファンは、(商標権を阪急共栄物産がオリックスに譲渡しなかったのに)、チーム名をブレーブスに戻せと言う。ブルーウェーブファンは、こうなったのもみんな経営の責任と言いはる。
そんな訳はない、みんなの責任だ。
優勝した時、下手とはいえ盛り上がった応援は、僕らを含め、応援団から一歩引いた人間が、この球場での応援をよく知らない者を引っ張って、流れを作ったこともあった。でも、今、このチームのことを上のように語った人間は、応援団に「なんとかならないか」と言うだけで、引っ張りもしないし、自分たちで流れを作ろうともしない。
金で選手を獲ってこないから? 広島と余り変わらないのに、今年は球場に行っている人間なら、去年ほど酷くないことはわかるだろうに、「ずっと酷い」と言い続け、選手を応援せず、馬鹿にして、モチベーションを下げる。そんなんだから、フィールドシートでも、サインに応じるBW選手は、いつもロードチームより少ない。
そしてみんなで努力して呼んだ訳でもなく、神戸に来ると決まってもいない楽天が来るとなったら、今まで、そんなファン達でも、お客さんとして扱って一緒にいた、数百億の金を「浪費」した企業を侮蔑するようなことを平気でする。終い目にはタダ券情報に群がる。
こんなファンどもの為のチーム、神戸なんていらんよ。
それにネットでしか大声を上げられないファンしかいない、こんな街に留まる必要なんかない。
ホークスがそうだったように、渇望してくれる街に先に行くべきだった。
だけども、千葉に行くはずが、リーグから、首都圏4球団は困ると、移転を拒否され、同県内に留まらざるを得なかったこのチーム。そこが不幸の始まりだった。
優勝がそれにトドメを刺したのだ。
選手の欲望は燃え上がり、思うとおり上がらない給与に、労働分配率なんて言葉はなかった。勝ちの内容も見ず、次第に相手が勝手にこけるだけの悪くなる一方の試合内容にも、ファンはただただ内容ではなく勝ちを望んだ。常勝球団を希望した。要するに、自分たちが巨人になりたかっただけなのだ。それなのに、1リーグの流れとなると、読売を批判する。
少ない観客の時代に、このチームを良くする方法はとのアンケートに、「スーパーサイヤ人を呼ぶ」と書いている子供を見た。実際に「スーパーサイヤ人」イチローが現れた。一瞬は熱狂した。しかし… 何故98年頃から、外野席へのファンサービスがめっきり減ったのか。
ファンは、メディアのイチロー叩きを、そのまま(一部の人間が)彼に返した。その結果、そういうことが減り、メディアの(松井を得た巨人のパ叩きの)バッシングの影響で、彼に興味を持つ人間も減った。マスで見れば、本当に彼に興味を持っていた人間など、そんなにいなかったのだ。その証拠に、彼の神戸最後の試合。外野席には空席が目立った。もちろん今ほどではないが、少なくとも97年なら、そんなことはおこらなかったのに。
そんなことを見ていたからこそ、僕らは外野をいち早く離れ、内野2階席に観戦の場所を移した。そして、この球場で起こったことをずっと見てきた。そして訴えてきた。お前達は何をこのチームにするんだと。
結果、「そんなファン」は進駐軍がくれるチョコレートを待つだけなのだ。生産的なことは何もしない。
悪いことは言わない。楽天さん、来てくれるのは結構だ。実は1リーグを諦めて、提携関係にあるオリックスが、トレードオフで君たちを、この腐った野球ビジネスに招き入れたとも言われているのも、耳にしている。でも、この市場はあまりにも厳しい。また、失うものもJリーグとは一桁も違う。
悪いことは言わない。来ない方がいい。
身勝手なだけの「ファン」をこれ以上、あの居心地のいい球場で、もう見たくない。
できれば、もう、あの球場を朽ち果てさせてくれ。
そうすれば、孫を連れて、その朽ち果てた球場を見せて、こう言うさ。
「スポーツに敬意を払うことを忘れると、こうなるんだ。ここに来ていた多くの人間はそれを忘れてしまったから、こうなったんだ」と。
阪急が西宮に忘れてしまったもののように。
「楽天へ捧ぐ:BWファンの責任。」に3件のコメントがあります
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はじめまして、いつもwolfy様のブログを拝見させて頂いてましたが、今回のブログは私自身ひどく考えさせられましたのでコメント致します。私はブルーウェーブファンです。ファンになったきっかけは1995年に地元・富山で行なわれたブルーウェーブの試合でした。その時はまだ小学生で、野球に対しての興味はまだ薄かったので試合内容はあまり憶えていません。ただひとつ脳裏にすごく焼きついているのは田口選手とイチロー選手のキャッチボールでした。あの有名なライトとレフトでするものです。あれは子ども心にすごいと思い、興奮したのを憶えています。そして、その年から2000年までブルーウェーブが来る試合は毎年見に行きました。私にとっては毎年の楽しみでした。
しかし、2001年…イチローがメジャーに行きました。その年にブルーウェーブは富山に来たことは来たのですが、時期が悪かった(テスト勉強や部活などで)ので見に行けませんでした。しかし、その年がブルーウェーブが富山に来た最後の試合になっています。そんな私にとって今回の合併劇は非常に寂しいものでした。またいつかブルーウェーブの試合を見たいという希望は叶わなくなり、私の愛するチームがなくなる…そんな思いで胸が一杯です。ただ私は行動に移すことができませんでした、また私事で。そんな自分に、いろいろと私事があるとは言え署名運動すらできない自分も他人のせいにするファンと同罪だ、と言われたような気がしました。自分なりにできることを考えてみたいです。
>ラトレルさん
コメントありがどうございます。
ちなみに私は署名には参加しませんでした。
賽が投げられる理由を、このチームのファンは球場で作ってしまったからです。
自分を含めて。
ただ、自分は、阪急譲渡後、毎年15試合はホームゲームに足を運ぶように、何とかしてきたつもりです。
本来はフランチャイズは地元・ファンが不断の努力をするのが筋です。
署名はその助けにはなりません。
せめて有償で入場することです。
今日も、こんな状況なのに、にこやかに試合後、試合も見ずに、署名を集めていた人達がいました。
それが何を意味するのか。
「施し」を受けるのが当然と思っているからでしょう。