3戦、4戦のTV視聴率を見る限り、景気の悪い話が続きます。
3戦 14.2% (関西16.4、名古屋28.9) 有料入場者23,910
4戦 13.0% (関西13.0、名古屋29.6) 有料入場者29,073
収容人数の少ない藤井寺を使用した1989年(G@Bu)、全て当日販売となった1986年の第8戦(L@C)を特殊要因として除けば、1985年以降20年で最低の観客動員数となった第3戦。ちなみにそれ以前の1980年以降の1万人台(1984年C@B、1980年C@Buはいずれも広島と「合併球団」絡みですが…。
閑話休題。
外野拡張後の西武Dは2002年のシリーズで31,000前後の入場者数であったことから、当日売りもほぼ完売は信用に足りますし、よく入ったと思います。ただ、TVの視聴率が芳しくありませんでした。序盤でDが8-0としたこともありますけども。
ニッカンの野崎さん(リンクは10/25まで有効)によると『球界の再編騒動は、日本シリーズにも暗い影を落としているようです。』と騒動でプロ野球に関心が集まったかのように報道していたのが嘘のよう。こういう予防線を張っていてはどうかと思います。地域密着をすればするほど、スポーツ自体に国民が関心がないという前提とすれば、このように「全国」(実際には関東)の視聴率は下がり、広告価値が下がって行くのは自明です。でも口を開けば地域密着しろ、球団の経営ばかり悪い…これは背反しています。
ただ、MLBでも、ALCS(ボストン-NYヤンキース)1~4戦でも、全米視聴率は1戦が10.0%、2戦は10.1%、3戦は8.5%、4戦が9.5%、と芳しくはありません。(zap2it)。報知の蛭間記者のコラム(報知の見解に疑問を持つ人でも、この人のコラムだけは読む価値有)でも、ワールドシリーズで15%を取れないと、放映権料のダウン提示を受ける可能性もあると示唆しています。MLBの場合はアメリカ人が活躍しない、という問題があって、ある意味より深刻かも知れません。それにカンサスシティとフィラデルフィアの対戦になった1980年の32.8%をピークに下がりつづけているのは、ここ数年プレーオフの顔ぶれが「同じようなもの」ということも無縁ではないような気もします。
実は日本とアメリカの問題の根っこは、同じかも知れませんね。
#12:55追記
ALCS 7戦は17.3%だったそうです。関心は6戦もあいまって高くなったようです。
ただ、プライムタイムに行われたNLCSセントルイス×ヒューストンの2戦は4.2%とのこと。問題は無いわけではないようです。まあ、ALCS進出の両チームは人気ありますからね。