今日の日本経済新聞に面白い記事が載っていました。「買いたい価格調査」という定期的に行われている調査ですが、景気に水を差しそうな、ファミレスの1人当たり料金の低下など、噂される増税に伴う「財・サービス」への支出抑制傾向とともに、希望する「パリーグ・内野自由席」の価格も調査されていました。
その価格は、1,000~1,500円とのこと。(最多回答ベース)
しかし、現実にはファンクラブなどに入ればそれ位ですし、タダ券も出回っていることを考えれば、土日の試合でこれくらいの価格を払うのであれば、大半の人が納得するという相半した結果が出ているとも言えます。要するに割り引きやタダ券の存在を「知らない人が多い」ということでもありましょう。
また、平日の試合をおそらく一般の消費者は想定していない筈なので、それら試合の想定単価はさらに数割下、と考えるべきなのでしょう。
ということは、常時ある程度の観客を想定すれば、こういうアイディアがいいのでしょう。
・割引券、タダ券を出来るだけ廃する。(あるいは月~木のみ)
・個人価格を単純にし、一律に値下げする。(年間・団体割引は除く)
・価格は内外野自由共通で1,500円(子供1,000円)の一律化や、内野上層席のみ外野より安い1,000円など、ディスカウントゾーンを設定する。
・月~木の試合にはいつも一定のプロモーションなどを行う。(プレゼント・試合数によるスタンプラリー等)
つまりは、タダ券や割引券、割引プロモーションを行っても、いつ試合に行けるか決まっている人が多い状況では、観戦を計画するたびに、どれが得かを探すことが面倒。つまり、探す行為自体が高い「コスト」となることを示しているような気がしてならないのです。そしてせっかく行ってもタダ券をたくさん見ると「損をした気になる」。
そういうことじゃないか、という気がしてならないんですけどね。
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「パ:消費者希望価格は1000~1500円(内野自由)」に2件のコメントがあります
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この回答の1000~1500円、よく判ります。
主にGS神戸での観戦ですが、回数入場券ないし招待券での入場なので、当日値段は知りませんでした。人に値段を聞かれたら「内野自由?2000円までですわ」と答えるでしょう。
経営者としてはこの声をとらまえ、「内野自由席当日売り1500円」で販売するとして、その身の丈にあう経営をすれば、客足は伸びるのではないでしょうか(補強は勿論のこと)。
そのためには選手年俸も切る必要があるでしょうが、顧客第一と考えると止むをえないでしょう。第一、今の給与は少し高いと思います(いくらがいいかまで、言えませんが)。
食べ物やビールの値段など、客の立場で考えると、エンターテイメントとしてまだまだ改良すべき点はあります。
>ハムぞーさん
神戸は内野自由席は2,000円ですね。外野は1,300円です。実は日経が2002年に出した球界危機に関する文庫本を先日15分で読破したのですが(苦笑)。そこにも、一時神戸であった3塁側上層席年間1万円や、大阪Dでの、外野シーズン通し8.000円の入場券について批判が上がっていました。実際、今回問題になったことは「その時点で既に」その書籍に一通り書かれているのが興味深いです。
とにかく、価格の明確化と、家族4人(あるいは友人と2人)で、いくらで一日を過ごせるのか、というところから、価格を設定すれば安心感が出ると思います。大人1,500、子供750だと、家族4人で入場料4,500円。ドリンク(親は酒類として)とフードで5,000円、というところがターゲットじゃないでしょうか。