岩隈、1年Bでプレーでパ全球団了承

By | 2004/12/14

岩隈投手問題で、パシフィックリーグ小池会長が妥協案を提示。1年Bでプレー後希望を聞く、という形で全球団が了承したというものです。(ニッカン) ただし1年後の移籍確約については「先行約束は協約上の禁止事項で」明言はできないとのこと。

これについては民法上の企業合併時の労働者の意思とは無関係に合併企業へ吸収できないとしている問題を取り上げる方もいらっしゃいますが、現実問題として、野球協約に準拠することが業界のルールであり、それに従うことを認めなければ、ウエーバー方式のドラフトなんてカルテル以外の何物でもなくなってしまいます。それをさけるために、実際には指名権の獲得や優先契約権の譲渡という方を取っており、他のNPB球団が「取らない」という紳士協定でなりたっているのが現実の「野球協約」でありましょう。

要するに他のプロ野球が参入することを阻害していない以上、他のプロ野球球団に入るという選択肢もあるということに過ぎない、とも言えるのが、現在の岩隈問題の本質でしょう。それにどのように意思を入れていくのか、というだけの問題ですね。NPBPAのいつもの松原事務局長の法の拡大解釈発言は無視した方が良さそうです。

ただ、移籍確約ができないことが、NPBとNPBPAとの合意事項で、意思を尊重する、という結論になった経緯がこういうところにもあったのかなぁ、という推定も出来ますが、実際にはどうかわかりません。そしてそれを必ずしも聞く必要がないということも。

一応、パ全球団の見解が揃ってしまった以上、岩隈さんには逃げ場が無くなってしまった形になりましたね。まあ、小生はどっちもどっちと思っていますので、見守ることにしましょう。

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3 thoughts on “岩隈、1年Bでプレーでパ全球団了承

  1. 「オリックス・バファローズ」な日々

    岩隈問題に先送りのススメ?

    「オリックスで1年…」岩隈問題で妥協案(大阪日刊スポーツ)
    これは妥協案でもなんでもないだろ。
    1年後にあらためて話し合えってなんだそりゃ。
    これは一番最悪のやり方ではないか。
    会長がこんなコメント出してしまうようでは、楽天加入で何とか持ち直したかに見えたパリーグの将来は、やはり暗い。
    ある意味、強権発令で「岩隈は生涯オリックス」とか、「そもそも合併球団に選手の保有権なんぞない」とか言ってしまう以上にタチの悪い、何の解決にもならない今回の提案である。
    というより「他球団の賛同を得た」とも…

  2. すえよし

    来年大活躍して「出ていったる」と言えればいいんですけど(^^;

  3. wolfy

    「ファン」も「ファン」で気持ちよく(金銭で)出せば評価も上がるって堂々と書かれている
    方もお見受けしますが、それまでの合併での叩きようと、後に持ち越し、選手会は報酬の見直しには何もしていないことは無視し、判官贔屓振り(判官は実際には法に照らすのですが…)を示している事自体、全て政治を他人任せにしているのとなんら変わりはないのですよ。

    そんなんでこの球団への評価なんて変わりますかいな。都合の良い時だけそんな扱いしなさんなって。

    岩隈さん?来季から2段モーションは全部ボークでええですやん。

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