モントリオール・エクスポスの移転、及びワシントン・ナショナルズへの名称変更の理由となったワシントンDCでの新球場の建設の予算の承認が、当初のMLBとの契約の全額公的予算から、半額に減額され、残りを私的融資とした、DC議会の問題について、MLBは予算に関する期限は12/31までであり、以降は契約に抵触する場合、契約自体を無効とする見通しであるとのことです。
DC議会は月曜に集まり、対応を協議することになるようです。(MLB.com)
なお、モントリオールは、もし協議が不調に終わった場合、移転先を探す1年の間のオリンピックスタジアムでの主催試合の開催は可能であると回答しているようです。DCへの移転が不可となった場合は、ラスベガスが有力ではという話もありますが…。幻のナショナルズになってしまうのか、あと10日少々で決してしまうことになりそうです。
TB – own 12/16 ナショナルズ、早くも移転か。
#この問題は、MLBでのフランチャイズの考え方として、本拠地球場の建設等が、フランチャイズの引き留めのための最大の施策になっているため、記載しています。なお、最近のMLBでの球場の建設費はおよそ400~600億円であり、概ねの場合、自治体が半分~全額を負担し、残りを私的融資あるいはネーミングライツで償還するという形が一般的です。概ねのネーミングライツ費用は年間20億円前後で10~20年契約が主です。
#但し、ヒューストンの「エンロン・フィールド」、マイアミの「プロ・プレーヤー・スタジアム」、アナハイムの「エジソン・フィールド・オブ・アナハイム」のように、ネーミングライツ売却先が契約途中で連邦破産法11条(日本の会社再生法より軽いもの)適用となり、契約が切れたケースもあります。
#17:35 虫取り…通貨単位を間違えるという根本的なミス…お詫びします。
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Nationals Saved !
21日のDC議会で、再度新たな球場建設のための予算案を討議し、民間資金の導入を検討するものの、必ずしも必要としないとの内容で承認し、MLBもこの通過を歓迎したことにより、ワシントン・ナショナルズが正式に発足することが確定的になりました。
この問題を日本の問題と比較して感じることは、自治体の対応が、モントリオール・ワシントンDC共に著しく速かったこと。もちろんMLB、球団の対応も比べ物にならない程でしたが、仙台にせよ長野にせよ大阪にせよ、全く議会も首長も自分から行動を起こすことはなかったのに、この動…