Hのソフトバンクへの譲渡について、既定路線踏襲で良かった、これでとりあえず収束した、という見解が多く、これらの騒動が合併から始まったという見解が多いようだけど、一言。

1)ソフトバンクがホークスの名称、マスコット、球団歌などの基本路線を変えないことは当然であろう、なぜなら市場としてできあがっているから。大阪と神戸で起こった、観客より空いた座席の方が多かった球団と同じに見ている方があまりにも多い。既定路線を守ったのは、福岡ドームに来るお客さんの数に示す熱意。それだけである。大阪と神戸で同じ事が起こっていれば、ああ言うことは起こらない。繰り返すが、署名は「願かけ」に過ぎない。

2)今年の球界の問題は今年に始まったことではない。合併の公表でようやく動いたに過ぎない。ファンに危機感がなかったことが、ベッドに火が点いてようやく気付いたとも言える。これからは同様の事があれば、このような事が起こる可能性があることを肝に命じて行動する必要がある。それを合併を発端とされる方は、それまでの(球団、選手だけではなく)地域のファンの責任について触れられたくないのであろう、と感じる。

3)交流試合の放映権交渉の引き合いすら無いチームがあるという(M等)。来季はG戦でも、ある程度の試合がテレビ東京での放送、あるいは放送自体無いケースも出てくる可能性すらあるだろう。サラリーキャップ、経営のスリム化を含め、早急な対応がなければ、同様の事は2,3年で再発してくるだろう。

4)新規参入では100億弱程度かかることが今年明らかになった訳で、パですら球団の価値は、この1年で30億から100億以上に上がったことになる。これはある意味ライブドアの参入表明の結果的な功罪とも言え、今年に関しては次々と表明があったものの、今後、さらに支援額を多くしなければならないということになると、参入の動きはそうは続かないと考える。楽天の来季の収支はその意味で、重要な意味を持ってくるだろう。

いずれにせよ、既にあのチームがどうこうという次元ではなく、年明けからの日本プロ野球は、全てのチームが盛り上がるように持って行かないと危険な状態であるにも係わらず、悪者探しが続いている状況は好ましくはないと思います。部分的に血流を止め、組織の壊死をを起こすようなものです。

ただ、来年1年で改革の流れを作るつもりで動かない人達には、批判を浴びせるのは逆に当然のことになろうと思います。来年は、本当に重要な年になるでしょうし、それができれば、今年起きたことは無駄ではなくなるでしょうね。と漠然と考えてみました。

投稿者 wolfy

「今年の騒動の原因?」に2件のコメントがあります
  1. でも今年マスコミと"ファン"が追いかけるのは、

    ○巨人の戦力&視聴率の「立て直し」や如何に?
    ○楽天イーグルスの順位や如何に?
    ○プレーオフ導入2年目は?
    ○シーズン後のMLB移籍は誰が?

    こんな所なんでしょうね…。

  2. >rossoneroさん

    多分Gの優勝がねらえるかって話(関西ではT)に終始するんでしょうね。その絡みでも交流試合の取り上げ方が既に新聞では行われているようですが。優勝しないと野球じゃないんでしょうか…ね。MLB移籍もありましょうが、ほんと来年で松坂(L)、山口(BW)とか居なくなると、パってのは他の見所を提供していかないと、ますます魅力なくなりそうなんですけどね。

コメントは受け付けていません。