今日詐欺容疑で身柄を確保された小室哲哉氏。
その債務のきっかけとなった「ロジャム」。
メディア王ルパート・マードック氏との合弁で香港に作った会社。
90年代後半に設立されて、小室氏が株式を手放したのは2004年5月21日。
それを買ったのは吉本興業と(株)フェイス。
そして吉本傘下のファンダンゴの株式と交換。
でもこの会社買収回りのお金の動きが変なんだよね。
2007年の株主総会で話題になったのは、「高く買って安く売り渡した」
ところが今年に入って10億位の利益計上(潜在評価額を安く見積もり過ぎ)。
なんか吉本がこの会社をうまく利用しているような気がしますね…。
”気味悪い会社”と提携したことも影響あったのかも、なんて。
小室氏の凋落は、広報(広告)放送バブルモデルの終焉を象徴しているかと。
ただ、日頃官権による逮捕者に対しては、とたんに国籍属性すら暴きたがるようなメディアが、そろって「プロデューサー」という広報業界用語を外さなかった(果たして、公的に通じる職種なのか?)のも、「CHANGE」の鈍さを象徴してるように思えます。
そもそも、一攫千金を夢見、他人の懐に手を突っ込みながら頬かむりと言えば、民放各社は権利関係で遥かに重いネタを持っています。
彼ら民放キー局は、かつて総務省の音頭に乗じてBS有料化を夢見、泡が膨らまないと見るや、視聴制限CASを全波に流用させることで、CAS社への投資の確実な回収を目論んでいるとも言われます。
その金額、一説では100億だとか。
局に絡む者の知財争いでの5億・10億の扱いですら腰が引けてるようでは、より核心に近く、より巨額な「確実なリターン」の話など、よりひどいハードクラッシュ(と争奪戦)にでもならぬ限り、出てこないでしょう。