もちろん「田分け」ってご存知ですよね。昔は持っている田んぼを相続などで細かく分けることを「田分け」と呼んだんですよね…。良いことか悪いことかはご存知の通りで。

新たに2人の日本人記者とNGOのメンバーが拘束されたという情報があり、何の犯行声明もない状況と、家を空けているという情報が確認されているだけの現状。ところが「右」が皆さんは、今回はその記者が、過去にどのような行動を行っていたかや、web上にどのような行動を残しているかを調べ、批判をはじめる始末。

何かに似ていますね。中国の4人組とか文化大革命とか、日本でも戦中にあったような。

事件の当事者が批判され得ることは直接のその事件の行動であって、それ以外の何者でもないはずなんですが、坊主にくけりゃ袈裟までにくい、とは正にこのことかな。

このところの戦争では日本人記者ってのは、あまり行ってなくて、90年代後半からはぼつぼつ行く人が出ているような状況。それまではCNN等米系の記者の情報がそのまま垂れ流されていただけ。行けば行ったで批判され、行かなきゃどこかの国の情報を丸呑み。報道の難しさでもありますけどもね。

戦争報道とか被災報道とかは、人が傷つくのを報道して、そこから何を学ぶのか、ということなんだけど、そういうことまで表面的にしか見えなくなっている人が多いっていうのはどういうことだろうかなと。

自分が監視されない、って思ってるだけかなと。

まあ、"Enemy of the States"(映画)までは行かないけど、そういうこともあるんだよとは、少し頭に入れておく方が。そういう奴がYahooBBの個人情報漏洩で文句たれてたら、もう笑い飛ばすしかなかったりします。

情けないことで。

#14:14 追記

今週の週刊新潮辺りの論説とも似ているんですが、要するにこういうことでしょう。彼らの論理。

1)国の言っている通りにしていれば間違いがない。
2)国がするなということはするな。
3)思想的に「左」と思えば、家庭環境か過去にさかのぼって批判する。
4)そして自分達のことはうだうだ言うな。

こういうの、国家主義って言いません?
まあ「左」も(過去に「民主集中」の問題についても書いたけど)問題あるけど、あんたらも問題よと。

あと、悪いとこだけ引っ張って個人情報をマイニングしていくのは、どうもニャチャさんのblogが消滅せざるを得なかった問題と相関しそうな。

要するに新潮・文春的には、自分たちの言論は「封殺」するな、でも「左」は封殺せよと。

怖いね。

投稿者 wolfy

「拘束問題:被害者の過去の行動を調査する「田分け」」に4件のコメントがあります
  1. この件でマスコミがなんか報道するのは確実で、どーいった扱いになるのか、実は非常に興味があったり。

  2. まだ、問題となっているサイトは見ちゃいないのですが、見る必要もないかなと。
    ただ、自衛隊が行き始めた時と、治安状況が著しく変わったということだけは確かですね。

  3. ああ、見る必要はないっす。おいらは興味本位(ダメだってばさ^^)

    結局あそこにある写真も報道の写真同様、写真を公開した人の都合のよい写真のみが転がっていることに留意要。ついてるコメントも恣意的でしょうしね。

    まぁ、この時期あそこにいるって事は、本人達は覚悟してるんだろう、と思うので、特にコメントもなく。

  4. TB-イラク日本人拘束問題

    とぶろぐユーザーがどのような考えを持っているのか興味が湧いてきたので収集。
    ■[軍鶏日記-Hiyohiyoさん]
    ■[イラク邦人救出について-Rolling 55…

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