# 06:45虫取り 14:55追記

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やまだ せつさん:[イラク人質事件のこと。そろそろ、意見の収束を求む。]


結局、思いだけじゃ何にも解決しないわけで。
助けたいって思った時に、自分が犠牲になり行動が出来るかどうか。
100円出せるかどうか、だと思う。
正直、寂しい時代になったなあと。
自分が損をしない範囲しか他人を助けないんだとおもう。


解放された方に、費用負担させるべきかということが問題になっています。こんなことは他の国の同様の人質解放時には問題になっていません。国民の自由を保証し、その対価として税負担する、というのが普通の国と国民のあり方だと思います。

彼(女)らの過去の変な部分だけを抜き取り、実際にどのような活動をしていたか、というところは全く無視する。確かに経緯には軽率な部分もありましょう。しかし、彼(女)らは手弁当で活動していて、特に「彼女」については一定の評価を受けていた形跡があることが伝えられています。ある意味、それは人道的援助といいながら、この国の自衛隊が行っていなかったことでもあります。

それなのに自ら事故を招いたかも知れないけれど、実際加害行為はしていないのにもかかわらず、費用負担、自己責任というのであれば、外務省・外務大臣はは日本にはこのような文句の入ったパスポートは2度と発行しないでいただきたい物です。

日本国民である本パスポートの所持人を通路故障なく旅行させ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。

要請することは、外務大臣の義務と取れますが、どうも政府の言うこと以外はするな、ということのようです。

新生銀行を買ったリップルウッドは、1000億円で1兆円弱の利益を挙げることになるでしょう。しかし、日本の法人はどこもリスクだと行って名乗りを挙げられませんでした。そこに投入された公的資金の内、5兆円は恐らく返ってはきません。これもそれらの人達は請求したのでしょうか?彼らはリスクを取って、利益を得た、と言っていたのを覚えていますが、少なくとも「彼女」はリスクを取って、日本の国のイメージを良くしてくれていました。もちろんそれはお金で買えるものではありません。しかし、自衛隊にはUSが背後にあるだけで、イラク全体としては微妙なイメージになってしまっているようです。

解放に当たったクバイシ師の語った言葉で、気になったものがありました。

私たちは、日本で、日本とUSのことしか実は考えておらず、大局なんてこれっぽっちも考えず、またイラクの人たちの気持ちは置き去りにして、彼らの関係ないところで理由付けを行い、自分たちの金銭的利益のみ考えているのではないでしょうか。

株価下落も、いずれこの類の事件が起これば予見できた筈なのに、それも責任を取れ、という方がいらっしゃるのには、今の日本の株価が「材料」だけで動く空虚な市場ということを知らしめているのかも知れません。投資ではなく投機でしょうか。少なくとも9-11のNY市場ではその日の始めは意図的に買い戻す動きもありましたが。日本のそれはこれを材料に「利益確定売り」されただけ、と見るのが普通でしょう。TV東京ではアメリカ人アナリストが、この事件で安定すれば結果的に「平和の分け前」が与えられるでしょうとの見解を示していたのと比較すれば、この国はサッカー日本代表と同様「犯人」捜しに終始しています。

「3人には後日、ファルージャを訪れ(米軍の)クラスター爆弾で爆撃された住民の被害状況を伝えてほしい。米軍機に攻撃されたイラクの子供たちの支援に貢献してほしい。ファルージャには光が当たり始めた。世界中にファルージャ支援を呼び掛ける」

「(犯人グループは)金より宗教理由のために解放した」

「私は(小泉首相より)よほど、彼らのことを心配している」

今回の活動で使われた経費、実はとんでもなくつまらない、または無関係なことに浪費されていたのかも知れません。実際にはイラク国内の大使館員の活動は極めて限定的で、アンマンでも外部の情報に頼っていた、と漏れ聞こえています。イスラムの考え方からすれば、仲介して搾取して、やってるふりをする人にかなり支払った可能性もあります。

だから、多分、かかった経費の公開はしないでしょう。
詮索されたかないですからね。自分に不利な事は。

パウエル国務長官(US)の言葉で、彼らを日本人はリスクを取った人物として誇りに思うべきだ、と語ったものがありました。無論、自衛隊も同義と。民間であれ、国の機関であれ、支援することに変わりはない、と。それが過剰にでているので問題でもあるのですが、守るべきものは守る、という姿勢。

本当にこの国は、どうしちゃったんでしょう。
アメリカの51番目の州になった方が、よっぽど国民の生活を守ってくれるのかも知れません。

「俺の目を見ろ、何にも言うな…」
それは専制政治と言うはずですが…。

あとはイラクで彼(女)らが語ったことは、自分たちが日本でどういう状況かを理解せずに言った言葉、ということを忘れてはいけません。彼(女)らは、何の情報も無かったのですから。

帰国してから、様子を見ることにしましょう。

投稿者 wolfy

「人質問題:費用請求と、国>国民」に2件のコメントがあります
  1. こんにちわ。
    まえにTBしてもらって気づいてたんですが、自分が肯定されてるのか否定されてるのかわからず、コメントできずゴメンナサイ(><;

    > アメリカの51番目の州になった方が
    同じこと考えてましたのですごい興奮しました。
    カルロスゴーンが日産を立て直したというなら、アメリカの政治家に日本を立て直して欲しい!っテ思いますよ。ホント。
    日本が良くなれば、政治家が日本人であるかどうかは本質じゃないですもんね。

  2. 完全に肯定しているんですが、わかりにくくてすいません>やまださん
    日本で言われる「公共の利益」は正直特定の人に「刷り込まれたものでしょう。このズレに多くの人は気付いていないのでしょう。企業に関して従業員は例え正しくとも刃向かっていけない等。でも戦わなければ前進はない訳で。もちろん武器を持つ訳じゃないですけど。
    需要喚起のための景気対策を、欲しくもない供給を増やすことでデフレを招いている政治家どもを追い出せない、自浄作用のない国民にはそうした方が良いのかも知れません。
    別エントリーで塩川さんと堺屋さんの週刊朝日の対談の引用をしましたが、警察は「車が走らず事故がないのが良い道路」と本気で思っているなど、この国はタガが外れてしまっています。USでは警察は自治体の管轄ですから、絶対にこうならないでしょうね。
    本当の人のため、を考えられない位なら、止めちゃった方がいいですよ、この国は。

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