[【ご意見】:問題点:選手会警告書関連]に関する返信です。

非常にご丁寧なご意見ありがとうございました。

1.選手会の意見書について
選手会としては私も動きが稚拙であり、上手く立ち回る必要があるのは従前から記載しております。それは選手会が支持を広げるために必要だと思うからです。ひいき目に見ても、現在選手会の支持の方は、(球場での動きを見る限り)12球団を残せばいいだけの方が結構多いように思います。そうではない、という所を見せることによって、選手会が具体的である、ということを衆知させるべきではないかと思うのです。

2.財務諸表について
私自身、選手会の動きはとにかく合併を回避させるために出せ、と言っているように思いますし、経営側が出さない理由は、どれがどこまで親会社が支援として行っているか、またそれを公開することによって、親会社から子会社への金銭支援が現行の損金支出ではなく、益金支出(法人税課税後からの支出)あるいは譲渡課税対象(本来はこうである)とすべきとの国税側の検討対象となる、ということもあるのではないかと思います。
要するに公開することによる2次的な影響というものです。
そのリスクを選手会側は全く認識していないでしょうし、経営側もそれには言及するべきではないでしょう(示唆してしまう)。

公開するにしても、現実の補填額を説明してもどの程度理解しするのか、結局違うところを減らせというばかりの議論になって、繰り延べの要因にされてしまうのでは、ということを経営側は懸念してしかるべきだと思います。

3.年俸開示について
選手会が経営側のリスクを考えているというのであれば、この程度の提案は必要十分条件ではないかと思われます。現実に選手会参加の選手の総年俸は既に開示されていますが、その賃金の詳細についてはインセンティブ契約がある以上、最終的な見込み額も不明な訳です。もちろん選手会外の外国人選手の年俸は開示されておらず、タフィ・ローズ選手の公称年俸と、実年俸(インセンティブ込で10億超)との違いという問題も生じる訳です。
実際には(問題視されている)新人獲得費用もここに入るのでしょうが、選手の総年俸が分からない限り、これも明示されない問題になってしまう側面があります。

4.セ/パの差について
選手会は選手会加入の年俸について開示していますが、事実上年俸同様の経費となる便益に関しても年俸の一部とも言えますので、これを開示しないのもどうかと思います。セ・パの差にについては昭和30年代にはそれほどは存在しなかったという問題もあります。発端は長嶋問題に見られる選手の引き抜き、そこから始まるメディアの寡占報道とV9が併存したことにあると思います。それを経営努力というのであれば、江川問題も経営努力です。FAも経営努力。ドラフト自由枠も経営努力。それが正しいと仰るのであれば、それはそうでしょう。
また、それらが赤字の元凶となっていることも。
政治が加担しようとしているのは、政治利益を見込んでの事でしょうが、合併を阻止するためというのではなく、野球界の利益になる特別立法でも作るという動きではなく、実際には現状、口先介入するための機関にしか過ぎません。
要するに本質を見ていないのでしょう。
というより、本質を見ていれば、フランチャイズが動く環境を作る前にアクションを起こすことができる訳で、ベッドが燃えていたのに(命名権売買が否定された場合、解散を検討していたというのに)、何も動かなかったファンにも責任の一端は確実にあります。
("Beds Are Burning" Midnight Oil )


5.説明責任
私は選手会だけではなく、ファンにもあり、と思っています。
行動云々ではなく、プロ野球が選手とファンのもの、と言う以上、ファンにも選手にも責任があります。球場に行かなければチームのフランチャイズが動く、チームがなくなる、あまつさえ、リーグが無くなるというのは十分にあり得るのは当然のことで、実際にBuのケースで言えば、大阪市民を無料デーでさえも満員にならない状況っていうのは、ファンが義務を果たしていないことでもあります。
個人的な意見としては、移転も合併も消滅も、発表されてから決定するまでの時間に代わりのシステムを提案し、構築できなければ、そこで対案は効力を失うものと考えます。それを1年待て、というのであれば、命名権を実際に購入する企業ないし、その金額を拠出できる仕組みをそれまでに構築できる目処を付ける必要があると思います。
以前にも書きましたが、ボルティモア・コルツの夜逃げ同然の移転や、クリーブランド・ブラウンズが移転した時に何か起こったのか、そこまでの熱意が日本のファンにあるのか聞いてみたいです。

6.リーグ数について
個人的には、どちらでも良いですが、どちらかと言えば1リーグ2地区制がベストの様に思います。一旦G集中を壊すという点で、全てのチームをあまねく知ってもらう期間が必要に思います。最終的に2リーグ16チームでも4リーグ30チームでも良いのですが、今の日本人のプロ野球への関わり方を見る限り、一旦の減少はやむなしと思います。

ただ、全ての試合に勝敗にこだわり勝ちの日本人気質には向かないのかも知れませんが、スポーツとして楽しむと言う点では、やはりプレーオフ制は必要ではないかと思います。両地区優勝チームと、それ以外の最高勝率チーム2チーム。準決勝は低勝率チームが第3試合のみ、他は地区優勝チームが主催で5試合制。決勝が7試合制プレーオフで良いのではないでしょうか。これも高勝率チームから2-3-2ないし、2-2-1-1-1でもいいかも知れません。
シーズンとプレーオフは別物です。
もちろん2リーグ交流試合多数でも可ですが、チーム数の問題もあるでしょう。
でも、実際にはこれらのことが本質ではないのですが。
FA,ドラフト、放映権問題の解決が先です。

2チーム目の合併についても否定はしません。ただ、ホークスについては違和感を感じます。許せるのはライオンズとマリーンズの組み合わせのみでしょう。どちらも観客実数、実際の入場客の予想される平均単価から考えれば、やむなしと言う気がします。それは1リーグという経営側が考えるビッグチャンスがあるからだけではなく、実際ファンがお金も人足も供給を満たしていない、ということも念頭に置く必要があるでしょう。
個人的にはほぼ満員(発表)のホークスが赤字、

投稿者 wolfy

「蚊食い鳥さんへの返信」に7件のコメントがあります
  1. >一旦G集中を壊すという点で、全てのチームをあまねく知ってもらう期間が必要に思います。
    >現実にはそのような経済体制ではないのに、そうして上手く行きますか?とにかく手の着くところをどう変えるか、ということが重要ではないのですか。どうやれば明日、共産主義社会に出来るのか教えて頂きたい。

    全く同感です。現実を無視したり、実現されなかったりしたら意味がありませんよね。

    この再編騒動で思うのは「あらゆること」に関して選手やファンやマスコミは理想、経営者は現実を考えすぎているせいで食い違いが多いということです。

    私は「理想のためにいっかい現実を考慮してベターな方を選ぶべき」だと考えます。

    そういう意味でWolfyさんの意見は大変参考になります。

    #TBさせていただきます。

  2. 「1リーグ制」は本当に悪いのか

    週刊プレーボーイ「バイバイプロ野球」という記事を読んでしまった。「1リーグ=悪。それに無理やり移行するなんてもうプロ野球は見放すよ」みたいな内容。相変わらず二宮清純などが「1リーグだと衰退する。断固2リーグ維持」という主張を繰り返している。で、それに対し

  3. TBに関して。
    エントリー全体のテーマとは少し違う内容でTBしてしまいましたが
    リーグ数のところに共感したためさせていただきました。
    もし問題ならば削除してください。

  4. 丁寧なご返信、まことに痛み入ります。
    そして、つけいるすきが全くない(笑

    笑い事じゃないですけどね、やはり私にはまだ知識が足りない。
    結局それだとおもいます。
    今回、どちらの意見を主張する側も、明らかに知識が足りない。
    それは大きな問題だと思います。

    もちろん運動ですから「理想」や「幻想」そして「激情」は必要です。
    これは、歴史を紐解くまでもないと思います。

    ただそれだけではいけない事実を痛感いたしました。

  5. パソコンの不調で、うえの書き込みが二重になってしまいました。
    本当に申し訳有りません。
    削除のほどお願いします。
    まことにご無礼いたしました。

    <つづき>
    私はこれからもこの運動を続けます。
    やはり、この性急な流れは止めるべきだし
    ただ話し合いを求めるだけの選手会に賛同していますから。

    話し合いが決まりこの流れがひとまず止まったときに
    こうして得た知識を生かして、またどうにかして世の中に語りかけていこうと思います。
    どういう意見に、その時なっているかはまだ不確定ですが。

    色々ご教授ご鞭撻ありがとうございました。
    私の慢心をいさめ、これからの有り様を考える上でよい機会となりました。
    よりよい球界であるための、小さな活動として
    今後とも何かの折りにご意見をお尋ねすることも有ろうかと思いますが
    その時は、またよろしくお願いします。

  6. >蚊食い鳥さん

    返信ありがとうございます。想いというは必要だと思います。ただ、それを形にする為に「想い」というのは必要ではないか、と思っています。なんか今の流れは、「なんで俺はこんなに想っているのに相手は気付かないんだ」で怒っていて、とりあえず毎日ラブレター書いているだけ、の状態じゃないですか。
    デートに引きずり出すにしても、興味を持ってもらうにしても、友人を使うにしても、方法論をいろいろと考えてこそ、想いが本当に伝わるんじゃないですか?っていうことですよ。この論法は営業ではよく使うんですけどね(苦笑)。
    そこに行かないで「真剣だ」と言われても、「からかわないでよ」で終了、だと想うんですけどね。

  7. 反対活動は否定しません。私自身もできればその方がいいし。ただ責任を持って出来る範囲でやって欲しいなということと、なんでもっと速く気付かなかったかなぁ、と言う気持ちなんです。近鉄応援団に野次ったことあるけどね、実は(苦笑)。

    >Masenさん

    後で拝見してから、検討させていただきます。
    3日間ホテル滞在後のチェックアウト作業中なので、少々ばたばたしています…。

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