09:14 オリジナル 12:50追記(売却・譲渡時不要について)
新規参入(加盟料)について調べてみました。
ちなみに、独禁法の除外特例を受けているアメリカのプロスポーツはMLBだけだったと記憶していますが、間違っていたらごめんなさい。なお、売却・譲渡の場合は不要です。あくまでも拡張の場合のみ必要です。
MLB $1.9億(コロラド・フロリダ 1991)、$1.3億(アリゾナ・タンパベイ 1998)
- 加盟料は両リーグに支払い。
(MLB.comなど)
NFL $7億(ヒューストン 1999)、$4.76億(クリーブランド 1998)、$1.7億(ジャクソンビル・カロライナ 1993)
(Rodney Fort’s Web Pages – SI)
NHL $8千万(コロンバス・ミネソタ 2000、アトランタ 1999,ナッシュビル 1998)、$5千万(フロリダ・アナハイム 1993、オタワ・タンパ 1992、サンノゼ 1991)
(CNNSI)
NBA $3億(シャーロット2004)、$1.25億(バンクーバー=現メンフィス、トロント 1994)
実際にどのように分配されているかは考察していませんが、以外と野球は低いですね。やはり人数・試合数が大きいことが災いしているように見えます。しかしNBAの歴史なんて見ると、統廃合の時期などもあって、今の隆盛が嘘のような時期もあります。
#14:25 追記。
なお、実施のところ、売却価格と、新規参入費用はほぼ等価となっています。また、興行権が重複する場合、拡張チームにから既存チームに、フランチャイズ権を侵害するとして、対価を支払ったケースもあります(NHL:NYアイランダースがNYレンジャースへ)。その点から新規参入費用は、現存の球団所有者に対して、新規参入が低廉な価格や、無料などという場合、その資本価値を阻害してしまうため、徴収しているという性質が強いようです。
今回のNPBのケースですと、新規参入をしやすく、という側面があれば、価格を下げる必要はあるかもしれませんが、それが既存球団の球団所有の価値を下げてしまうことにならないような配慮が必要と思われます。ただ、パリ-グ球団の資本価値があるのかどうか、と言う問題は確かにあります。
ただ、合併反対論者の方は、ご自身が、オリックスと合併するより10~30億で売却した方が利益が出る、とおっしゃっていたのですから、10億~30億の新規加盟料は妥当であることを逆に訴えている、という皮肉な側面があることも、今日・明日の交渉を見る上で頭に置いていただきたい、と思うのです。