久しぶりにまともな討論を見たという感じ。
チーム数の問題については、二宮清純氏が、「(新規参入を))2005年にするのは、ワールドカップサッカーとの競合があるから」と語っていたけども、それなら、新規参入のプロセスを2005年に公開して行い盛り上げて、2006年に参入させ、その話題でサッカーとの話題性を2分する方法もあるんだけどな、と思ったり。
そう言えば、BWの対Gのオープン戦、金田の5回降雨完全試合で(2000年)で終わったけど、井箟さん曰く、FAとドラフト改定への反対で、「取り上げられた」と言ってたね。これもある意味、何故「1チーム」に権限が行ってしまうのか、ということでもある。まあTもそれが出来る立場なので、強気なんだろうけどね。
根本はなぜ富の偏在が出るかということ。ただ、二宮氏が押していたMLBの「贅沢税」は選手会の反対で、実効性が非常に薄くされたこと(課税対象は2チームのみ)の問題には触れて欲しかったな、と。日本の選手会が課税対象を大きくする方向で行けば、面白いことになると思うけども。
あと、H、Fが移転して「成功した」というけど、やはり現実には補填なしには存在し得ないことを、二宮氏等は財務諸表を公開していないことを理由に認めない姿勢を見せているが、これもある意味機構と同様の硬直性ではないか、と思う。まあ、放映権料と、それ以上にやはり日本での有料TV市場の大きさ(USの1/20)というのが大きいこと。そしてここにお金を大衆が入れる環境をどうやって作っていくか、また、大衆が払うのか、ということが重要だなと。
Hの300万動員も発表ベースで、財務諸表を見るまで信用できないという癖に、実数ベースで見ないというような背反したことは止めましょうや、と。(消防法定員から言えば、実際には200万強と推定される。だから私のレポート上の観衆は目視の推定実数ベースで書いています。)
インターネットでの野球が上げる収益というのは、無料ベースではなく、有料サービスがどれだけ意義があるかということでもあるでしょう。有料TVを補完するものである、ということでしょうか。でも、まだネットのコミュニティは、実社会では規模として、韓国と比較しても、マスとは言い難いので、それに頼り過ぎるのも危険という気は確かにするよねと。
井箟さんが、この裏でも、裏金問題があったにもかかわらず、それについて討議・申し合わせもせず、他の球団が暗に何かしていることを匂わせる発言をするなど、面白い場面も炸裂。仰木さんも、話題作りは「予算が限られていたので」と明確に興行性を睨んだものであったことに触れるなど、知らない人にはインパクトあったんじゃないかと。
「とくダネ!」は一方的展開が予想されたので見ませんでした(^^;