去年のレギュラーシーズン最終シリーズ、セントルイス@アリゾナ。このシーズンあまり活躍できず、主力が欠場して、代打で出場したこの試合も不甲斐ない成績。ベンチの3列上から、「来年、上ででけんのやったら神戸戻ってこい!」とヤジった小生。反語の意味も込めてね。
今年、まあ守備固め要員であったんだけど、それなりに出場する機会に恵まれた、今日の1戦先発。まあ、打点はあって、そこそこの活躍。ワールドシリーズという場所はとにかく日本シリーズと違って異様で、航空会社のカウンターなどでも、その期間中は、制服でなく、そのチームのTシャツで対応しても許される、そんな雰囲気。球場外でも(アリゾナが出場した2001年は)大型ビジョンが置かれ、その前で1万人が一喜一憂するような、そんな雰囲気。
これより少し奥の場所で見た、ワールドシリーズ6戦の記憶が蘇ってきます。それと、そこで走り回れる感覚っていうのも、彼は楽しめて…いればいいのですが。この感覚は。例えGやHで日本一を経験しても、その1/10の感動も味わえるものではない…地域が一体となっている感覚というのでしょうか。それを感じることが出来ていることを、羨ましく思います。
ただ、彼が控えの「100万ドルプレーヤー」であるということを忘れてはいけないんです。今季で切れる契約の更新には、大幅なダウンか、年齢から来る解雇も考えなければいけない歳になりました。日本ではカンタンに考えられている「1億円プレーヤー」も、向こうではそういう責任のある立場です。それを考えようが考えまいが、あの「ワールドシリーズ」と言う場所で自分を出来る限り表現して、自分の可能性を出来る限り残して欲しいと思います。
第1戦はBOS11-9STL、地元のボストンが先勝。
セントルイスで彼が先発できれば、それこそプロとして良い経験になるのでしょうが。
(写真は2003/9/26 STL@ARI BankOne Ballparkにて)